オートリクシャーの課金の実態
 当社駐在員は、通常、会社から与えられた運転者さん・車で、日々の移動を行っている。
 別に大層な待遇という訳ではなく、インドの交通事情を考えると、安全管理上その方が低リスクだからだ。

 ちなみに、現在私は「学生」の身であるので、日々の移動手段は、徒歩・サイクルリクシャー・オートリクシャー・タクシーなどである。他社駐在員の御友達の車に乗せてもらうこともよくある。

 今回は、その中の「オートリクシャー」のはなし。

政府vsドライバーの構図
 現在、デリー市内を走り回るオートリクシャーの数は、約50,000台とも言われている。貨物運搬用もしくはプライベート用を除き、全ての車体はCNG(天然ガス)仕様となっており、黄色と緑のツートンカラーがトレードマークだ。製造メーカーはバジャージ(BAJAJ・・・日本のKawasakiと技術提携関係にある)で、同社はインドのみならず東南アジアにも多くのリクシャーを輸出しているインドの有力企業だ。
 上記車体規制に加えて、2002年、政府命令により、指定の運賃メーター取付、制服(上下灰色)着用を義務付け、彼らの行動の無法化に歯止めをかけた・・・筈だった。
e0074199_2321059.jpg
 ところが、実際は合法的にルールを実践しているドライバーは殆どいない。制服についてはパッと見た目で分かるので、警察の目を気にして着ているドライバーが多い気がするが、メーター通りの運賃で走ってくれるドライバーなんか殆どいないのが実情だ。
 僕は、こちらにきて約半年が経過したが、恐らく150~200回くらいオートリクシャーに乗ったと思う。うち、メーター表示運賃で乗せたもらったのは、せいぜい10~20回くらい。

e0074199_23234100.jpg
 この議題について、最近の新聞紙に記事が載っていた。「政府に無理矢理、新型車・制服・運賃メーターを押付けられたお返しに、法外な運賃を乗客に押付けている」と書かれていた。


ボラれないために・・・
e0074199_234614.jpge0074199_2334545.jpg こちらがその運賃メーターのいつくかである。
 意外と色んな機種が出ている。
 メーカーも様々で、製造場所もデリー、バンガロール、プネーなど分散している。
e0074199_2471551.jpge0074199_247299.jpg 当たり前だが、どの機種も課金ルールは一緒。
 0.9kmまでは8ルピー(約20円)一律で、以降0.1km(100m)ごとに0.35ルピー(約1円弱)ずつ加算されていく。
e0074199_2475912.jpge0074199_248134.jpg この計算でいくと、デリー北部にある日航ホテルから、Ring Road沿いのマーケット街(サロジニマーケットやサウス・エクステンションなど)くらいで、40ルピー前後で行けることになる。
 ところが、実際は乗る前に口頭で運賃交渉(だいたいメーター表示で行く様依頼しても、機械が壊れていると言われる)し、50~60ルピーで手を打たなければならない。
 たかだが数十円と思うかもしれないが、通常料金の1.5倍と考えると、かなりのボッタくりである。
 観光街から拾うと、さらにフッかけて来る。
 自分の移動する距離を計算して、だいたいの目安を立てて交渉しないとボッタくられるので注意が必要だ。

 あと、数台でタムロって客待ちしているリクシャーより、空車で走っているのを捕まえた方が安いレートで乗れることが多い。まぁ、空車がバンバン走っているかどうかは、時間帯と場所によるのだが・・・。

 究極にオイシイのは、「タダでの助手席乗り」。
 たまに、空車がいなくて途方に暮れていると、実車リクシャーのオッチャンが「どこまでなの?」と声を掛けてくれることがある。自分の行きたい場所が、既に乗せている乗客の依頼場所への通り道だったりすると、「乗せてくよ、乗んな!」となる。
 オッチャンの左隣に座り、オッチャンの左肩後ろから右手を回して右端のバーを掴む。・・・で目的地まで相乗り。だいたいがタダもしくは、心づけに小銭を渡して目的地まで行けてしまう。
 まぁ、狙ってやれる芸当では無いが、とてもオトクである。


 乗車の都度、いくらで乗れるかリクシャーのオッチャンと激しく運賃交渉・・・個人的にはとても好きだ。
by bharat | 2005-12-22 10:12 | ふと思うこと