第45回旅行は、ウダヤギリ石窟・カンダギリ石窟
ブバネシュワルの西のはずれに、石窟群が道を挟んで向かい合っている。
ウダヤギリ(Udayagiri)石窟 紀元前2世紀頃、ここ一帯はカリンガ国の領国だった。 その首都は、ダウリから約10kmにあるシシュパールガルというところにあり、支配領域は南インドにまで及んだ。 最終的には、マウリヤ王朝のアショーカ王との大激闘に敗れ、衰退した。 そのカリンガ国の王カラバルが篤く信仰したのがジャイナ教。 ここウダヤギリには、ジャイナ教徒たちが瞑想するために掘った石窟寺院群が残っている。 その殆どは、紀元前2~1世紀に建てられた。 これは、第1窟。 Queen's Cave(王妃の石窟)を呼ばれるこの石窟は、2階構造。 各部屋の入口はアーチ状になっており、壁面には当時の戦い、踊り、祈りの様子が彫刻されている。 山を奥方に登って行くと、また立派な石窟が出てくる。 両脇に大きな象の石像を配したこの石窟は、第10窟Ganesh Cave(ガネーシャ石窟)。 金網の向こう側には、ガネーシャ像が祀られている。 第10窟から奥へ進み、奇妙な形の第12窟へ。 これは、Tiger Cave(虎の石窟)。 虎の口が部屋の入口になっているというポップな造りだが・・・耳は取れちゃったのだろうか。 虎の雄雄しさは感じられず、ちょっと間の抜けた印象だ。 紀元前の建立だというこの石窟群だが、排水路が至る所に掘られていて、カリンガ国が高い技術水準にあったことを示している。 カンダギリ(Khandagiri)石窟 道を挟んだ丘に建つのは、カンダギリ石窟群。 夫々の建立時期はバラバラで、このジャイナ教寺院は19世紀に建てられた。 本堂内には、大理石の祖師の像が安置されている。 丘の中腹の一辺には、保存状態の良い第2窟。 彫刻がウダヤギリの石窟に酷似しており、紀元前1世紀頃の建立と言われている。 反対側の中腹には、壁面の高いところにジャイナ教の祖師を掘り込んだ跡が残っている。 これは、石窟というより壁面彫刻といった感じで、中世(11~15世紀)に掘られたもの。 ウダヤギリ石窟群に入れるべきか分らないが、ふもとにはジャガンナート神を祀るヒンドゥー教寺院がある。 入口には、ポップなライオン像。 ・・・坊さん、爆睡してます・・・。 オススメ度(100%個人主観) ★★★☆☆ ・・・ 2世紀と19世紀のジャイナ教施設が並んでいるのが不思議 所要観光時間 2時間
by bharat
| 2006-02-26 10:30
| インドぶらり旅
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2年間のインド生活で、どこまでインド人に近づけるか!?
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