第46回旅行は、未開の仏跡 ラトナギリ、ウダヤギリ、ラリトギリ
e0074199_1343651.jpg ブバネシュワルの北東約100km、カタックの郊外の丘陵地帯に仏教遺跡が広がっている。


旧都カタック
e0074199_1475293.jpg ブバネシュワルの旅行記でも触れたが、カタックは、元々ブバネシュワルの双子都市というべき構造で、長らくこの地域一帯の首都、オリッサ州都として栄えていた。
 周囲を2本の川とベンガル湾に囲まれ水も豊富、ピーナツや他の穀物を大量に産していた。
 紀元前1~2世紀にカリンガ国がアショーカ王率いるマウリヤ王朝に撃退されていた時期、この一帯は仏教信仰がメインだった。その後、ジャイナ教にとって代わられる(ウダヤギリ・カンダギリ石窟にジャイナ教の隆盛を見ることが出来る)が、カタック一帯には細々と仏教信仰が続いていたものと推測される。
 1~12世紀という長きに亘り、仏教大学などの施設があったらしい。

 カタック郊外に点在する、このラトナギリ・ウダヤギリ・ラリトギリの3つの仏教遺跡も、その一部だ。1958年から本格発掘が始まり、今だ作業途上である。


ラトナギリ(Ratnagiri)遺跡
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e0074199_15332234.jpg 現地語で「宝石の丘」を意味するこの遺跡からは、4~5世紀に造られた仏像が数多く発掘されている。
 僧院跡も多数見られ、当時ここに仏教大学があったことを示している。
 規模から推定して、当時約10,000人の仏教僧たちがここで学習していたと言われる。
e0074199_14211511.jpg 遺跡の入口には、立派な彫刻を施した緑色の門。
e0074199_14231186.jpg 敷地内には、安置(というか仮置きに近いが)された仏陀坐像や・・・
e0074199_1424366.jpg 周辺彫刻の一部が放置されている。
e0074199_15273286.jpg 今でも、屋根しか見えていないような、埋没した遺跡が沢山あり、地道な発掘作業が進められている。
e0074199_152914.jpg 遺跡の敷地のすぐ外側には、真新しいヒンドゥー寺院が威圧するように建っている。
 遺跡の発掘作業が始まった直後に、地元のヒンドゥー教徒たちが急遽この寺院を建てたのだという。
 仏教徒を威嚇するように建てられたこの寺院・・・ヒンドゥー教徒が約9割という地域特性からすると無理も無いか。


ウダヤギリ(Udayagiri)遺跡
e0074199_15431180.jpg 続いては、ウダヤギリ遺跡。
 入口は御覧の通り・・・現地ガイド随行でなければまず分からないな・・・。
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e0074199_1546610.jpg 広い敷地のほぼ中央にストゥーパ(仏塔)が配されており、その周辺に僧院などがある。
 煉瓦で出来たこれらの建物は、6~7世紀くらいに建てられたものだという。
e0074199_1548287.jpge0074199_15515181.jpg ストゥーパの四方に凹みがあり、夫々仏像が安置されている。
 指を5つとも開いたムドゥラ(手の形)は、他ではあまり見ない気がするが・・・。
e0074199_1550322.jpg 周辺の建物は長方形で、最奥に仏陀像を配する様式をとっている。
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ラリトギリ(Lalitgiri)遺跡
e0074199_1653940.jpg 3箇所目は、ラリトギリ。
 3ついの遺跡の中では群を抜いて古く、1世紀頃のものだと言われている。
e0074199_1671774.jpg アップダウンの激しい敷地内に、ヴィハーラ(僧院)やチャイティヤ(塔院)が並ぶ。
e0074199_1691861.jpg 敷地のはずれには、長い階段があり、これを登ると・・・
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e0074199_16134355.jpg 巨大なストゥーパが出現。
 煉瓦が剥き出しになっているが、当時は漆喰で表面仕上げされていたに違いない。
 一段と標高の高いこの丘からは、辺りを一望出来る。
e0074199_16151170.jpg 発掘現場では、女性が数多く見られ、
e0074199_16154680.jpg 遺跡周辺の集落では、子供たちが仏陀石像を手彫りしていた・・・土産物かな?



周辺施設
e0074199_1321826.jpg ラトナギリ遺跡の入口付近に、これら3つの仏跡の発掘物を展示している博物館がある。
e0074199_1324022.jpg 展示方法もバラバラで、係員のレベルも低いが、各遺跡の発掘作業が進んで大量の発掘物が出てくれば、巨大な博物館を構えてこれらを体系建てて陳列するようになるだろう。
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e0074199_16131250.jpgまた、この博物館の向かい側では、宿泊施設を建築していた。
政府系建設会社が工事しているちいうのだが、政府役人用の施設か、あるいは一般に開放されるのだろうか・・・。



オススメ度(100%個人主観)

    ★★★★★ ・・・ 保存状態こそ良くないが、いずれインド最大級の仏跡になるかも!?

所要観光時間

    3~4時間
by bharat | 2006-02-27 10:30 | インドぶらり旅