第53回旅行は、インド最南端の地 コモリン岬(カニヤクマリ)
 3月下旬、南インドはタミルナドゥ州に行って来た。
 友人3人と4日間の強行日程での周遊だったが、充分に独特の歴史・雰囲気を堪能することが出来た。

 まずは、空路ケーララ州のトリヴァンドラムに入り、車でコモリン岬へ。
 正式な地名は、カニヤクマリ(Kanyakumari)という。

処女女神の地
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 東のベンガル湾と西のインド洋が交わるこの場所は、ヒンドゥー教の聖地になっている。
 地名カニヤクマリは、「カニヤ女神」を指す。
 デーヴィ・カニヤ(Devi Kanya)とも呼ばれるこの女神は、シヴァ神の妻パールバティ女神の化身と言われている。
 神話の中では、処女であることが聖なる力の源になっており、結婚すつろその力が無くなり、バナスール(Banasur)率いるアスラ(阿修羅、悪魔)勢力の台頭を許してしまうという設定になっている。あるとき、カニヤクマリの地から12km離れたスーチンドラム(Suchindram)の神がどうしてもデーヴィ・カニヤと結婚したいと望んだので、賢者ナラーダ(Narada)がこれを諦めるよう一計を講じた。結婚に適した夜明け前の時刻に、ニワトリの鳴き真似をして夜が明けたと騙したのだ。ナラーダの真似た泣き声を聞いて、スーチンドラムの神は結婚の好機を逃したと諦め、帰っていった。その後、処女を通したデーヴィ・カニヤは聖なる力が衰えることなくバナスールを討ち果たしたそうな、めでたしめでたし。

 
 因みに、写真の右に見える粗末な柱と屋根だけの建造物が、デーヴィ・カニヤを祀るクマリ・アンマン(Kumari Anman)寺院。


ガンディー記念堂
e0074199_16123357.jpg 入場料タダかと思いきや、一応入場料がかかる(Rs5かRs10だったと思う)。
 文字通り、マハートマー・ガンディーに纏わる建物である。
e0074199_16161734.jpg ガンディーの遺灰が海に流されるまでの間、この場所に遺灰が安置されていた、とある。


津波被害者追悼碑
e0074199_16191920.jpg 2004年12月26日に発生したスマトラ沖大津波の被害で亡くなった人たちへの慰霊碑。
 付近の露店で、当時の津波を撮影したDVDの映像を見せて貰ったが、この一帯にもかなりの高さの波---上の大きな写真にある海上の石像(ヴィヴェーカーナンダ像)がへし折れんばかりの---が押し寄せていたことを確認。


聖なる海(?)で沐浴
e0074199_2195318.jpg ベンガル湾とインド洋が交わる場所、デーヴィ・カニヤ女神の地として、ここカニヤクマリは沐浴スポットでもある。
 ガート(沐浴場)をテクテク下り、早速沐浴。


露店でこんなものが!
e0074199_21181789.jpg 海岸沿いの露店では、ココナツを売っている。
 小刀で上を切って、中の液体を飲む。

 雑貨屋にあってビックリしたのごコレ。
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 日本の100円ショップ等で売っていそうな皮むき機。
 いかなる流通ルートで、インドの南端の露店に並ぶことになったのか・・・?



インドの新エネルギー源
e0074199_16245845.jpg 北に向かう道すがら印象に残ったのが、風車。
 意外にも、インドは先進的な電力政策を採っており、風力発電に関しては世界第5位のポジションにある。もともと慢性的に発生している電力不足を補うだけの火力発電・原子力発電能力のないインドでは、この風力発電や水力発電に力を入れている。
 インド南部の海岸線沿いや、インド西部のグジャラート州は、風力発電に適した風が吹くらしく、このカニヤクマリ近辺にも風車が立てられているという訳だ。



オススメ度(100%個人主観)

   ★★★★☆ ・・・ インド最南端、一度は行くべし

所要観光時間

   1~2時間
by bharat | 2006-03-18 10:30 | インドぶらり旅