インド周辺 第5回旅行は、巨岩宮殿シーギリヤ
ポロンナルワの西に位置する、シーギリヤ。

e0074199_340465.jpg 道中は、ただのジャングルなのだが、


e0074199_341587.jpg その中に突然姿を見せる岩山。


 ただの岩山ならエアーズロック(オーストラリア)やモニュメントバレー(アメリカ・アリゾナ州)と同様の天然の奇岩で片付けることが出来るのだが、このシーギリヤ・ロックは更に奇怪。



疑心暗鬼の王様が選んだ安寧の地

 この高さ200mの巨岩の上には、かつて宮殿があった。
 この岩山が、ユネスコ世界「自然」遺産ではなく、「文化」遺産に指定されているのも、そのためだ。

 5世紀後半、シンハラ王ダートゥセーナの王位継承で一騒動起こる。
 彼には、長男カッサパと次男モガラナがいたが、カッサパの母親は平民、一方のモガラナの母親は王族だった。兄のカッサパ王子は、血筋の良い弟モガラナに王位が継承されるのではと疑念を抱き、父のダートゥセーナ王を監禁し、王位を強引に継承した。

 クーデター後、ダートゥセーナは殺害され、モガラナは南インドに亡命する。

 カッサパ王は、王都アヌラーダプラを棄てて、何かから逃げるようにシーギリヤに到着、この巨岩の上に王宮を建設させ、ここに11年間住んだという。
 
 カッサパの最期は、あっけなく、南インドで体勢を立て直したモガラナに侵攻され、自害して果てた。
  
 尚、その後王都はモガラナによって再びアヌラーダプラに戻され、シーギリヤの各施設は、そのまま仏教僧に寄進されたという。


王宮の遺構の数々

e0074199_3542518.jpg 11年間と短い期間ではあったが、この間に造られた施設は今も残っており、見ることが出来た。
 但し、垂直に切り立った岩を200m登っていくので、かなりシンドイ。




フレスコ壁画
e0074199_417828.jpg 岩にへばりついた螺旋階段をせっせと昇っていくと、岩の中腹(?)にくぼみがあり、その中の壁一面に絵が描かれている。


e0074199_4184929.jpg
e0074199_4195011.jpg


 1400年前のものとは思えない色鮮やかさで、ビックリする。
 色褪せない理由の1つには、壁面の下地作りが丁寧だったことが挙げられる。
 壁面は、2回粘度で、その上から石灰を塗って、合計3層のレイヤーからなる。その上から、野菜・花木から採取した塗料で描いている。

 この壁画の女性、当時は500人ほどいたのだが、今は僅かに18人しか残っていない。

 この絵が描かれた理由や絵画の内容については諸説あるが、カッサパ王が父ダートゥセーナの鎮魂のために天国の遊女アプサラを描かせたという説が有力なようだ。




鏡のカベ(Mirror Wall)
e0074199_4305698.jpg 螺旋階段を再び下ると、ベージュ色のテカテカしたカベのある通路を通過する。
 これは、当時、カベの反対側に描かれていたフレスコ画を反射させるための細工で、ロープが張られていて直接触ることは出来なかったが、ツルツルしていた。鏡という程ではないが、確かによく光を反射していた。

 ちなみに、この部分は外から見ると、こんな感じになており、岩山の水平方向の凹にペタペタと光沢質の漆喰( 卵白+蜂蜜+石灰 だと言われている)を塗って出来ていることが分かる。
e0074199_1122878.jpg






建物跡
e0074199_10583594.jpg これも、岩山の中腹にあるのだが、芝生も生えていて、岩山の上にいることを忘れる不思議な雰囲気。



ライオン宮殿
e0074199_1165142.jpg

 岩山の頂上部分に続く最後の階段の両脇には、巨大なライオンの足が!
 右足(向かって左側の足)は、修復作業中でした。

 当時は、足の付け根や顔もあったようで、ライオンに食べられるように階段を昇っていく構造になっていたようだ。

 シーギリヤの語源は、「ライオンのノド」。
 それを象徴する構造物だ。



王宮跡
 頂上に着くと、周りが開ける。
e0074199_111462.jpg


 当時の宮殿の基礎と壁の一部、溜池も残っている。

 しかし11年間、よくこんな場所に住み続けたものだ。




etc.

e0074199_11192910.jpg ポロンナルワ同様、ここでも昔の日本車を発見。
 DATSUNは、20世紀後半、日産自動車が小型自動車やピックアップトラックの海外展開のときに使っていたブランド名。特に、80年代の北米では、この名前が恐ろしく浸透し、今でもDATSUNブランドの知名度は無くなっていない。ちょっと違和感があるが、当時のフェアレディZあたりも、北米ではDATSUNブランドで販売されていた。

 因みに、このクルマは、右ハンドルのピックアップトラック。当時、北米仕様ぢゃないのも、数多く出ていたのであろうか。



e0074199_11274269.jpg こちらは、暑さでバテて寝ているワンコ。
 飽く迄推測だが、インドの犬がイギリス犬種から出た雑種なのに対して、スリランカの犬はちょっと顔が違う気がする。どことなく、中国や日本で見る犬と似た感じがする。



e0074199_1130305.jpg 爬虫類苦手な方、すいません。
 道端で見かけた、大トカゲ。
 体長1mくらいで、足の構造からか、体をクネらせないと歩けないらしい。ヒョコヒョコ道路を横切って水場を目指していた。
 コモドドラゴンなどと同種だろうか...。





オススメ度(100%個人主観)

    ★★★★☆ ・・・脚力があるうちに是非観るべし


観光所要時間

    2時間
by bharat | 2006-04-19 10:30 | インド周辺国ぶらり旅