デリー 18 左程古くない「古い城」 プラーナーキラー
 デリーの中心にある、インド門の東に、プラーナーキラーと呼ばれる城郭がある。
 ヒンディー語で、古い城(砦)の意味だ。

 向かいには、工芸博物館、ちょっと南に行くとフマユーン廟、すぐ北にはプラガティ・メダン(Pragathi Maidan:デリー市内で恐らく最大の催事場で、ここ1年の間にもIITFオートエクスポDefexpoなど数々の催事が行われた)という位置関係。

ヒンドゥーの聖都インドラプラスタ

 この建築物は、16世紀にアフガンから侵攻してきたシェール・シャーによって建築されたもの。

 しかし、この場所は、ヒンドゥー神話『マハーバーラタ』の中において、インドラプラスタという都があったところだと言われており、城郭を代々イスラム勢力が支配したというのは何とも皮肉だ。

 因みに、今の城塞の様子になったのは、ムガル帝国第2代皇帝フマユーンがここを攻め落として支配下としたのち、大改修を行ったとき。


中の様子
e0074199_22302952.jpg 敷地内には、西側の門から入る。

 同じ敷地内には、デリー動物園があり、入口は隣同士。



西門(Bara Darwaza)
e0074199_23255375.jpg 「大きな門」と呼ばれるこの門は、全部で3箇所あるうちで最も立派で保存状態が良い。
 門の形状や壁に描かれた六芳星などを見ると、フマユーン廟に造りがとても似ている。

 チケット売場で券を購入し、門をくぐって敷地内に。
 因みに、例によって入場料は相変わらず理由無き2重価格制・・・インド人価格5ルピー(約13円)・外国人価格100ルピー(約260円)。



ハヌマーン門(Hanuman Darwaza)
e0074199_0363843.jpg 敷地の南側の門。

 ヒンドゥー教の猿神ハヌマーンの名が付けられているが、その由来が分からない程、痛みが激しい。



鍵の門(Taraqi Darwaza)
e0074199_0544494.jpg 敷地の北側の門。

 これまた、ボロボロな状態。
 地上2階建て、地下1階の大きな造り。



シェール・マンダル(Sher Mandal)
e0074199_12461.jpg 赤砂岩で出来た、正六角形状の建物。
 建物の名前は、プラーナーキラーの建設者、シェール・シャーから採ったもの。
 
 この低層の塔は、のちのムガル帝国期には、書庫として利用されたが、読書が好きだったムガルのフマユーン帝は、書棚の高いところにある本を取ろうとして登ったハシゴから落ちて、それが原因で死亡した。



カラ・イ・クフナー・マスジッド(Qala-i-Kuhna Masjid)
e0074199_1592070.jpg こちらも、シェール・シャー王が造った建物。中央アジアのローディ朝の建築洋式から、ムガル建築様式への移行期の様子が伺える建物で、武骨な角ばった構造と曲線を取り入れた窓枠が双方見受けられる。それでいて、全くの左右対称で無いのが、イスラム系建築に完全に移行しきっていない感じ。
e0074199_1595480.jpg この建物、意外に薄っぺらい。居住用ではなく、礼拝等に使われていたらしい。

e0074199_2429.jpg 建物の前に掘られたこのまん丸の池も、礼拝に使われたとのこと。



etc.
e0074199_254143.jpg これは、ハヌマーン門近くに転がっていた、大砲。当時は、これがズラッと城壁上部に取付けられていたに違いない。

e0074199_265521.jpg プラーナーキラーの東側はヤムナー川に面しており、その川向こうの工業地帯のエントツが見えた。
 こちらと向こうで、400年の歴史のギャップがあると思うと、意味深い。

e0074199_291364.jpg 施設そのものとは全く関係無いが、ここは兎に角カップルが多い・・・しかも、結構濃厚な時間の使い方をしている。
 ガッコ、休みなのかしら?



by bharat | 2006-06-02 10:30 | デリー市内あれこれ