第66回旅行は、世界一の珍宝を拝めるサラバナベルゴラ
第66回旅行は、世界一の珍宝を拝めるサラバナベルゴラ_e0074199_5205987.jpg マイソールを北に車で30~40分、何やら大きな建造物が乗っかった小高い丘ヴィンディヤギリが見えてくる(見にくいが、写真左の丘に背の高い人工物が建っている)。

 ジャイナ教(こちら参照)の聖地サラバナベルゴラ(Sravana Belgola)・・・インドの中でも最も行きたかった場所の1つだ。


ジャイナ教の最も聖なる地
 ジャイナ教は、紀元前6世紀、北インドのビハール州において聖人マハーヴィーラによって開かれたと言われている。
 ところが、紀元前3世紀頃、北インドで大飢饉が発生、聖人バドラバーフ率いる一行はこの地に逃れてきた・・・と、ここまでなら、ここが最も聖なる地になる確固たる理由にはならない。
 真偽の程は分らないが、このバドラバーフ一行の中に、マウリヤ王朝のチャンドラグプタ王もいて(彼は不可触賤民階級の出だったと言われている)、この地サラバナベルゴラで非殺生を追求して断食し、そのまま死んだという話があるのだ。
 それ故、サラバナベルゴラは教義を死ぬまで追求した殉教の地、聖地となったのだ。

聖人への遠き道のり
第66回旅行は、世界一の珍宝を拝めるサラバナベルゴラ_e0074199_4383143.jpg ヴィンディヤギリの丘陵のふもとには、参道のスタート地点が。
 周辺には、土産屋、靴預け場、休憩所などがあり、そこに参拝者がワラワラとたまっている。
第66回旅行は、世界一の珍宝を拝めるサラバナベルゴラ_e0074199_4384863.jpg 裸足で、歩きにくい階段を昇っていく。
 恐らく、700~800段くらいあると思われるが、炎天下&裸足はかなりシンドイ。


寺院コンプレックス
 丘の頂上部は、寺院群になっている。

オデガル・バスティ(Odegal Basti)
第66回旅行は、世界一の珍宝を拝めるサラバナベルゴラ_e0074199_4563947.jpg 説明書きには3層構造とあるが、実物は2層しかない。14世紀に建立されたものらしい。
第66回旅行は、世界一の珍宝を拝めるサラバナベルゴラ_e0074199_5122826.jpg 内部には、黒御影石の坐像が安置されている。

チェンナンナ・バスティ(Chennanna Basti)
第66回旅行は、世界一の珍宝を拝めるサラバナベルゴラ_e0074199_519894.jpg 16世紀、チェンナンナという人が建てた寺。中には石像が安置されている。
第66回旅行は、世界一の珍宝を拝めるサラバナベルゴラ_e0074199_5304853.jpg 寺院の脇には灯篭のような石塔が。

世界最大のチ○チ○
第66回旅行は、世界一の珍宝を拝めるサラバナベルゴラ_e0074199_548244.jpg 寺院群の最奥には、巨大像を囲む建造物が。
 そして、中に進むと、いよいよ聖なる巨大立像が!


 と、いきなりドォ~~ン!!!
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 丁度と言うか何と言うか、建物の構造上、視界にまず入ってくるのは、巨大な珍宝。
 呆気にとられる間もなく、中に進む。


 ついに全体を拝める位置に。
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 高さ17.5m、なんと花崗岩の1枚岩で出来ている。981年に作られた。
 モデルになっているのはジャイナ教のティールタンカラ(祖師)の息子バーフバリ・ゴーマテーシュワラ。
 また、この出で立ちにも深いワケが。
 まず、教義の1つ「非所有」を表すため、全裸。
 徳のある証拠として、福耳に長~い腕。
 1箇所で長いこと瞑想してた証として、足には蔦が絡み付いている。


 像の周りには、建築現場の足場のようなものがあり、アタマの上から水やら牛乳やらをかけられるようになっている。下は、赤い液体をかけているところ。
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 巨像の足元には、液体を浴びながら大喜びする教徒たちが。
 ちょっと異様な光景・・・。
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オススメ度(100%個人主観)

   ★★★★★ ・・・ こんなトコロ、世界中どこにもない!?


観光所要時間

  2時間~3時間
by bharat | 2006-06-09 10:30 | インドぶらり旅