第67回旅行① 世界遺産の古都ハンピ

(画像が多いので2部構成とした)

マイソールから深夜バスで10時間、目指すべき場所の最寄駅ホスペット(Hospet)へ。
 ここからタクシーで約15分で、目的地ハンピ(Hampi)へ。

南インドの大国ヴィジャヤナガル

e0074199_6462633.jpg ハンピは、ヴィジャヤナガル(Vijayanagar)王国の都があった場所。
 ヴィジャヤナガル王国は、14~16(17)世紀に南インド一帯を支配した、ヒンドゥー教最大の王国だ。
 1336年に始まり1680年に滅ぶまで、4つの王朝がこの王国の支配者となった。古い順から、サンガマ(Sangama)朝で1336~1486年、サルワ(Saluwa)朝で1486~1503年、トゥルー(Tulu)朝で1503~1569年、アラヴィドゥ(Aravidu)朝で1572~1680年。最後の王朝は首都の場所が違うので、前の3王朝のみをヴィジャヤナガル王国にあてて説明することもある。
 この間、22人の国王が誕生したが、最も偉大な名君と謳われるのは、トゥルー朝2代目のクリシュナ・デーヴァラーヤ(在位1509~29年)。彼は強大な軍隊を持ち、外敵から領民を守っただけでなく、農業推進、商取引も盛んに進めた。文芸にも優れ、テルグ語に加えてサンスクリット語も自在に操った。

ヒンドゥー教徒が賑わう王都
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 そんな王国の都だったハンピには、ヒンドゥー教徒が集う寺院群や、盛んな商取引があったことを示すバザールの跡が数多く残る。

ヘーマクータの丘(Hemakuta Hill)
e0074199_21202214.jpg ハンピの寺院群の中央西部にある丘。
 9世紀~14世紀にかけて建てられた寺院の数は、大小30にのぼる。

 この丘から、ふもとにある大きなゴープラム(塔門)建築様式の大寺院が見える。


ヴィルパークシャ(Virupaksha)寺院
e0074199_21263890.jpg 15~16世紀に建立された大きな寺院。
 ヴィルパークシャは、シヴァ神の化身。
 寺院の中には、リンガ(男根)やシヴァ神の乗物の牛ナンディの壁画、置物がそこらじゅうに見られる。
e0074199_21291092.jpg まず、入口のゴープラムをくぐって中に入ると、足元にこんなものが。
 珍しい、3つのアタマを持ったナンディ像。
 地元民曰く、インドで唯一で、縁起物なのだと言う・・・ホントか?
e0074199_21325652.jpg 中に進むと、ゾウがいた。
 ゾウの前に、参拝者の列が出来ており、賽銭と引換えにゾウの鼻でアタマをなでてもらっていた。
e0074199_2137151.jpg 本堂の前には、再び大きなナンディ像が。今度は、体ごと3体の姿。



マスタード・ガネーシュ
e0074199_21541771.jpg ズングリした石像がマスタードの実(Sasivekalu)の形状に似ていることから、この名が付いている。
 2mくらいの距離までしか近づけないのだが、なかなか温かい雰囲気の丸い彫刻だ。
e0074199_21543994.jpg この彫刻、 なかなか洒落っ気があり、前から見るとガネーシュなのだが、後ろに回ると母親のパールヴァティの姿があり、母が息子を後ろから抱きかかえているように見えるのだ。


バザール跡
e0074199_31936.jpg このあたりの至る所に、このような遺跡がある。
 ヴィジャヤナガル王国の盛んな商業政策を示す、貿易の拠点。

クリシュナ(Krishna)寺院
e0074199_3163268.jpg トゥルー朝の名君クリシュナ・デーヴァラーヤ(在位1509~29年)が、1513年に建立したもの。
 オリッサ州のラトナギリから持ってきたものだという。

バダヴィリンガ(Badavilinga)寺院
e0074199_5114972.jpg 黒御影石の一枚岩で出来た巨大なリンガを祀っている寺。
 高さは実に3m。

ラクシュミ・ナラシンハ(Lakshmi Narashimha)寺院
e0074199_5202639.jpg バダヴィリンガ寺院の少し奥には、この巨大石像を祀る寺院。高さ6.7m、これまた1つの岩で出来ている。
 ナラシンハは、ヴィシュヌ神の第6化身。ヒザのバンドは、ヨガ修行のためのものと思われる。

e0074199_5414918.jpg 周りの鉄製柵も、ナラシンハ柄・・・結構凝っている。





ハンピ旅行後半の様子は、コチラ

by bharat | 2006-06-10 10:30 | インドぶらり旅