第69回旅行は、インド最大の都市ムンバイ
e0074199_6164829.jpg 今まで、実はビジネス目的以外で行ったことが無かったムンバイ。
 今回、半日かけてじっくり周ってきた。


ムンバイの歴史
e0074199_543469.jpge0074199_551731.jpg ムンバイは、元々今の様な地形ではなかった。
 16世紀までは、7つの小さな島で構成される漁村の集落群だった(左の地図の通り)。
 1534年に、この一帯はグジャラートのスルタン(奴隷王朝)から当時積極的な植民政策を採っていた欧州列強の1つポルトガルの手に渡る。ポルトガルは、当時一大貿易港になっていたゴアの補助港として、このムンバイを活用しようとした。ただまだこの頃は、小さな要塞や教会を建てた程度だったという。
 尚、ムンバイ(ボンベイ)の地名の由来は、漁民の信仰していた女神ムンバに由来するとも、ポルトガル語の「良き湾」に由来するとも言われている。
 その後、1661年、ポルトガル王の妹カテリーナとイギリス国王チャールズⅡ世の婚儀に際し、ムンバイは持参材として英国に割譲された。
 1668年には、英国政府から東インド会社に貸与された。東インド会社管轄下のこの時代に、ムンバイは大きく都市機能を発展させる。17世紀の宗教政策等により、ゾロアスター(拝火)教
教徒やグジャラート商人が流入、商館や病院、工場なども増えていった。
 19世紀に入ると、7つの離れた島を繋いで1つの大きな半島にするという大規模な埋立工事が実施された(右の地図のようになった)。こののち、ムンバイは湿地や入り江の多いグジャラート地方の産物の積出港、内陸部デカン高原からの産物の積出港として多いに発展していく。
 現在、人口は1,500万とも1,600万とも言われ、デリーを差置いてインドの最大都市である。



欧州建築の数々

 ムンバイには、ポルトガル・英国の中世建築様式を踏襲した立派な建物がたくさん残っている。

ヴィクトリア・ターミナス(Victoria Terminus)駅
e0074199_0471640.jpg 現在は、インド名チャトラパティ・シヴァジー・ターミナス(Chhatrapati Shivaji Terminus)の名で呼ばれる駅舎。
 現在も、ちゃんと駅舎として使われている。
e0074199_134598.jpg ヴィクトリア・ゴシック建築様式のこの建物は、1888年、建築家フレドリック・ウィリアム・スティーブンス(1848~1900)によってデザインされ、学生や職人たちの協力を得て完成した。
 レンガの重厚な外観、内部には木製の柱、至るところに見られる細かなステンドガラスは、とても上品な雰囲気。
 建物だけじっと見てると、英国にいるような雰囲気になる。
e0074199_116545.jpg 現在、毎日1,000本の列車と200万人の乗客が出入りするこの駅舎は、2004年、ユネスコ世界遺産に指定された。

行政庁舎
e0074199_1455325.jpg 駅舎と同様、フレドリック・ウィリアム・スティーブンスにより1893年に建立。縦に長い構造で、全高約80m。

プリンス・オブ・ウェールズ(Prince of Wales)博物館
e0074199_1351447.jpg スコットランド人建築家ジョージ・ウィテットによって1905年~1937年という歳月をかけて完成した。
 今回は、時間が無かったので外見のみ。中は、3世紀~19世紀の彫刻など、バラエティに富んだ展示物があるという。

インド門(Gateway of India)
e0074199_1514679.jpg プリンス・オブ・ウェールズ博物館同様、ジョージ・ウィテットの手によって1924年に建てられた。
 1911年の英国王ジョージⅤ世とメアリー王妃のインド訪問を記念して作られたのだが、訪問時には完成が間に合わなかった。
 英国の威信を示したこの門は、奇しくもインド独立の際の英国軍の撤退路となる。
 尚、この門の脇から、エレファンタ島への定期船が出ている。

タージ・マハル・ホテル(Taj Mahal Hotel)
e0074199_2101392.jpge0074199_2102938.jpg 1903年に建てられた。
 現在、インド最大の財閥タタの創始者であるゾロアスター教の事業家ジャムシェドジー・タタ(Jamshedji Tata)は、「白人しか入れない」としてワトソンズホテル(今はもう無い)で門前払いを食ったことに怒り悔しがり、英国人の経営するホテルを遥かに凌ぐ巨大ホテルを建設した。
 現在は、隣に背の高い新館もあるが、本館は今も現役。
 四隅の塔がインド建築(ハイデラバード(Hyderabad)のチャルミナールみたい)なのに、真ん中のドームはツルツルぢゃない(欧州建築?)。欧州建築を模倣しながらも、インド建築の主張も入っている、興味深いデザインだ。


由緒正しき会員制の施設
 ここムンバイには、英国統治時代の歴史ある施設が、今も使用されている。
 その殆どは、伝統を重んじ、会員制を採っている。

e0074199_2361795.jpg ロイヤル・ボンベイ・ヨットクラブ(RBYC)は、1846年に出来た団体で、創立実に160年。
 会員制を敷いており、会員とそのお客さんしか入れない。
e0074199_2395947.jpg 当時、こんな感じだった建物は、
e0074199_2464562.jpg 今も、ちゃんとメンテナンスされ、とても落着いた良い雰囲気。
e0074199_2481752.jpg 英国風に、ムードのあるパブも。
e0074199_250244.jpg また、建物の上層階は、ゲストハウスになっていて、会員・ゲストは予約さえすれば、長期/短期問わず宿泊出来る。


 ・・・うぅむ、やはり、名家や金持ちは特権を持っているんだなぁ・・・羨ましい限り。


オススメ度(100%個人主観)

   ★★★☆☆  ・・・ 特権を持った御友達と来るべし


観光所要時間

   1~2時間
by bharat | 2006-08-19 10:30 | インドぶらり旅