インド周辺 第12回旅行は、ブータンの首都ティンプー
e0074199_2512264.jpg パロから山間の道を約2時間。
 ガードレールの無い、切り立った崖に作られた細い道は、車がすれ違うのがやっと。

 そんなこんなで、ブータンの首都ティンプー(Thimphu)に到着。


首都と言っても・・・
e0074199_3295312.jpg 国王の行政拠点のタシチョ・ゾン(Trashi Chhoe Dzong)がランドマークの首都ティンプー・・・とは言っても、その歴史は約50年と浅く、人口も4万人そこそこ。
 小さな村と言っても良いくらいだが、見どころは結構有り、町の雰囲気ものどかで良い。


メモリアル・チョルテン
e0074199_4411040.jpg 第3代国王ジグミ・ドルジ・ワンチュクの墓。
 彼が1972年に没したあと、1974年に建てられた。
 朝早くに訪れたのだが、地元の礼拝者が沢山来ていた。

ドゥプトプ尼僧院(Drubthob Goemba)
e0074199_5342975.jpge0074199_5335020.jpg
 市の北部に位置する尼僧だけの寺院。
e0074199_5351540.jpge0074199_5354246.jpg 建物を一部増築していたが、興味深かったのは作業者が皆ブータン人ではなかった(と思われる)ことだ。
 ブータンでの土木工事・家屋建築工事従事者の多くは、バングラデシュやインド北東部からの出稼ぎ者だという。


国立病院
e0074199_784749.jpge0074199_79182.jpg 外見からは全く分らないが、ブータンで一番大規模な病院。
 処方箋を持って、薬を貰いに列を作るのは、万国共通なのだろうか・・・。
 年間ののべ患者数は約3万人、結構な数だ。
e0074199_2305874.jpge0074199_232572.jpg 中には、博物館コーナーもあり、様々な展示が。
 薬は、漢方薬に似たものが多く、草木・木の実・獣の骨・角から作られている。
 体の中身を記した解剖図もあるが、全然実際と違う・・・気孔の概念に近い考え方だと思われる。


国際大学
e0074199_334236.jpg 英名で、National Institute for Zorig Chusum。
 Zorig Chusumは、ブータン語で伝統絵画・工芸の意味。
 この建物群には、様々な訓練教室が入っている。
e0074199_3133349.jpge0074199_3135864.jpg まずは、粘土の人形を作る教室。
 どこか日本的な雰囲気だなぁと思ったら、上野陽子という日本人芸術家の技術指導によるものだった。
e0074199_3332531.jpge0074199_3334433.jpg 木彫り教室では、仏教に関するモチーフ・・・ブッダ、法輪、法螺貝などを彫る練習。
 ブータンでは、建築物の外観を伝統的工法・デザインにするよう規制がなされており、これに関連する技術者は必須だ。
 彼等を継続的に育成するこの教室の役割は、非常に重要と言える。
e0074199_353745.jpge0074199_3532455.jpg 仏教彫刻の教室では、立派な御手本の脇でコツコツと小さな仏像を彫り続ける生徒が。
 ブータンの寺院に収められている大きな仏像が、途方も無い人手・時間をかけて作られているのが分かる。
e0074199_4225928.jpge0074199_4231422.jpg 民族舞踊の教室では、音楽に合せてステップの練習。
 刺繍教室には、日本人留学生の姿が。
 刺繍科を修了するにはなんと4年かかるという。
e0074199_453380.jpge0074199_4532281.jpg 仏教壁画が、石を砕いた塗料で出来ていることが分かる。
 化学系の塗料は使っていないようだ。


 敷地外には、生徒たちが作った作品を売る売店がある。
 出来栄えも、値段も納得のレベル。



民俗博物館(The Folk Heritage Museum)
e0074199_5274723.jpg 現地名で、Phelchey Toenkhyim。
 ここでは、ブータンの昔の生活様式を再現している。
 家の作りや、家庭用具などは、特に目を引くものは無いのだが・・・
e0074199_554899.jpg ビックリするのが、家屋の内外に、チ○コが飾ってあることだ。
 ブータンでは、魔除けの意味で一物を玄関の門に付けたという。
e0074199_6393745.jpg 家の中の祭壇のど真ん中にも、チ○コが。
 家族繁栄の象徴として、信仰の対象になっていたらしい。
 他でも(例えばヒンドゥー教)男根が信仰の対象になっている例はあるが、ここまでリアルなレプリカを作って、祀っているのはあまり知らない。


町の様子
 首都だけあって、街中は栄えている・・・といっても、およそ一国の首都とは思えない小さな規模だ。

e0074199_5124285.jpg 一般に、ブータンのホテル・ゲストハウスでは、ブータン料理がテーブルに並ぶことは無く、御世辞にも美味いとは言えない西洋料理の真似事が出てくる。
 どうせブータンに来たのだから、御当地料理を食さないとということで、来たのがこの店。
 その名も「ブータン・キッチン」。ベタな店名にベタな外観。
e0074199_6145597.jpg 料理は、肉料理に地酒。

e0074199_6273031.jpg ネットカフェでは、随分と昔の型のPCが数台に、プレステーションも数台。
 ・・・これで、御客からいくら取っているのだろうか?

e0074199_634321.jpg こちらは、絨毯屋。
 伝統工芸というよりは、普通の家庭で使う絨毯みたいだ。

e0074199_6415819.jpg 八百屋には、日本でも見慣れた野菜がたくさんある。
 西岡京治氏が、日本からブータンに伝えたものなのだろう(西岡氏についてはパロ旅行記参照)。

e0074199_7175276.jpg 宿泊のホテルがこちら。
 Hotel Pedling
 39室
 ダブルルーム 1,800ヌルタム(約4,500円)
e0074199_7203735.jpg 外観、中身ともに結構立派。

e0074199_5165721.jpg これは、市内の中央郵便局。
 外観は、やはりブータンの伝統的な建物。
e0074199_5194458.jpg 切手販売コーナーで、切手を物色。
 面白いのが、切手のデザイン。
 全然ブータンと関係無いものが殆どなのだ。
 なんでも、ブータンには発達した印刷技術が無く、イギリスにこれを依頼しているらしい。
e0074199_5463279.jpg なので、デザインもイギリス任せ。
 アポロ月面着陸、オリンピック、ディズニー、葛飾北斎など、な~んでもあるのだ。

e0074199_5571043.jpg 市内には、映画館もちゃんとある。
 公開中の映画は・・・!!
 「My Beloved Yak」・・・小鹿物語みたいなストーリーなのか!?


国獣は絶滅危機種
e0074199_694080.jpg 市街から少し離れた丘陵の一角に、ブータンの国獣タキンの保護区がある。
e0074199_6131091.jpg この牛のような、山羊のような動物・・・愛嬌があるというか、ブサイクというか・・・。

 ブータンには、このタキンの誕生秘話みたいな神話が残っている。
 高僧ラマ・ドゥルクパ・クエンレイ(Lama Drukpa Kuenlay、1455~1529)が、彼の門下生から奇蹟を見たいと請われたので、山羊の頭の骨と牛の体の骨をくっつけて蘇生させた。
 これが、タキンのはじまりなんだと・・・無茶苦茶な話だな。


週末マーケットはスプラッタ
e0074199_6411678.jpg 週末には、大きな広場にズラッと露店が並ぶ。
 多くは食料品だが、中には骨董品を並べる一角もある。
e0074199_6541718.jpg !!・・・これは、ヤク肉売場。
 この色、明らかに「血」だよね・・・。
e0074199_6551125.jpg そして、店の前には、肉待ちのワンコたちがいっぱい。
e0074199_656012.jpg 1頭まるごと裁いたのか、店主のそばには、ヤクヘッドとヤクフットがゴロンと置いてあった。
 ・・・なんとも刺激的な光景。



オススメ度(100%個人主観)

   ★★★★☆ ・・・ どこか懐かしい小さな町は一見に値する

観光所要時間

   3~4時間



by bharat | 2006-10-20 10:30 | インド周辺国ぶらり旅