インド周辺 第17回旅行は、ネパール第3の王都バクタプル
e0074199_7195276.jpg マッラ王朝期に栄えた「第3の都」バクタプル(Bhaktapur)。
 カトマンズ盆地から東へ12km、車で約45分ほど行ったところにある。


ヒンドゥーの神が護る町
 6.88k㎡のこの都市は、9世紀頃に形成され、マッラ王朝期に王都となった。
 15世紀、Yaksha Malla王の治世期に、現在の形になった。
 同じく王都となった他の2都市(カトマンズパタン)と比べて特徴的なのは、町全体が勾配の上にあること、木造多層階建ての建物が多いことだ。

喧騒と静けさと・・・
 ここに到着したのは10時頃だったと思うが、当日は3月3日のホーリー(ヒンドゥー正月)前日祭。
 一見静かな通りも、カラーパウダーや水風船の飛び交う戦場と化していた。
 結局、水はかなり浴びたが、奇跡的にカラーパウダーは食らわずに済んだ。
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ヒンドゥー教だが・・・
e0074199_147557.jpge0074199_1473888.jpg この一帯に建てられている建物の多くに、性交している彫刻が多く見られる。
 ヒンドゥー・タントリズム(ヒンドゥー密教)と呼ばれるこの宗教理念は、多くの宗教が己の欲望を抑制することによって精神的な高みに至るとする中で対極をいっており、つまり物質的や性的な欲望を解放することによって、神と一体化することが出来るとしている。
 この理念は、インドでも古代~中世のイスラム勢力が本格的に入ってくる前まではごく一般的に流布されていた(世界遺産に指定されている中央インドのカジュラホの性交渉を象った彫刻は有名)。

 ここネパールのヒンドゥー教も恐らくこの考えがベースになっていると推測され、かつイスラム勢力による性的描写の弾圧・毀釈がなかったので、今も当たり前のように残存しているのだと思われる。



生贄
e0074199_1628266.jpg インドの多くの地域で見られなくなったが、ここネパールでは未だにヤギを神(主にカーリー女神)に生贄として捧げている。
 こんなスプラッタな光景がそこかしこで見られた(首をはねて寺院を周って、首を神前に捧げ、体から内臓を取出す)。
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町並み
 坂を登ると、急に広けた広場に出る。
 ダルバール・スクウェアだ。

王宮コンプレックス
e0074199_15151977.jpg 金色の入口門、
e0074199_1515506.jpg レンガ造りに木製の門扉、
e0074199_1543085.jpg ナーガを祀った溜池、
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などで構成される大きな建物群。
 入口門と建物の一部は、修復作業中だった。


ニャタポール(Nyatapol)寺院
e0074199_1436572.jpg これは、ダルバール・スクウェアのランドマークになっている、高さ30m以上の5重の塔。
 ブパティンドラ・マッラ(Bhupatindra Malla)王が1708年に建立した。
 階段両脇の像は、力の序列を示している。
 1番下から人間、象、獅子、グリフォン、神の順で、夫々1階層下のものより10倍の力があると言う。
 神は人間の1万倍力があるということか。
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e0074199_1552394.jpge0074199_1553419.jpg 他の大理石造りのヒンドゥー寺院も、階段が同様にデザインされたものがいくつかあった。
 ニャタポール寺院を模倣したものだろうか。



ヒンドゥー彫刻 
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e0074199_14175399.jpge0074199_14185516.jpg 名も無い建物の前にも、このような彫刻が並んでいる。
 これは、学校施設(?)の前に安置されていたヒンドゥー教の神々(カーリー女神、ヌルシンハ神、ハヌマーン神、シヴァ神)。


パシュパティナート(Pashpatinath)寺院
e0074199_1510244.jpg 大きな屋根を持つこの寺院は、震災の影響で崩壊の危機に晒された。
 現在、ドイツの援助を得て内部に石・鉄骨の補強材が入っている。
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バイラヴナート(Bhairavnath)寺院
e0074199_1558348.jpge0074199_15584995.jpg バイラヴ(シヴァ)神を祀った寺院。
 元々平屋建てだったが、1718年にブパティンドラ・マッラ(Bhupatindra Malla)王によって増築された。


司祭の館
e0074199_1665898.jpg 高名な司祭が住んでいたという館。
e0074199_1674193.jpg とても尊敬する気になれない、ちっぽけな人形が窓側に突っ立っている・・・。
 御存命中は、こんな風貌では無かったと思うが。



孔雀の館
e0074199_1695452.jpg 寺院と交じり合う一般住宅の中に、一際彫刻の美しい家がある。
 孔雀の館と呼ばれるこの館には、木造の木目細かな孔雀の装飾があり観光場所の1つになっている。
 向かい側の土産屋さんの2階からよく見える。



オススメ度(100%個人主観)

    ★★★☆☆

観光所要時間

    1.5~2時間
by bharat | 2007-03-05 10:30 | インド周辺国ぶらり旅