第91回旅行は、インドサイの地 グワハティ
 今回は、初めてアッサム州に行ってきた。

 インド東部に位置するこの州は、空路ではデリーから意外に近く、2時間少々のフライトで到達出来る。


北東7州を束ねるアッサム州
 インド北東部は、その地域特性・民族特性から、7つ纏めて捉えられることが多い。
 その7つとは、アッサム(Assam)州、アルナーチャル・プラデシュ(Arnachal Pradesh)州、ナガランド(Nagakand)州(同州の旅行記はコチラコチラ)、マニプール(Manipur)州、メガラヤ(Meghalaya)州、トリプラ(Tripura)州、ミゾラム(Mizoram)州。
 各州の様子については、デリーで開催されたIITFでだいたい把握していたが、これら7州の取纏め役的な役割を担っているのがこのアッサム州のようだ。
e0074199_13282860.jpg 北東7州の中でもっとも面積が広く、中央からのアクセスが良く、また根幹産業である紅茶産業と石油産業が充実していることも、7州を牽引する要因と思われる。
 州内にある、カジランガ(Kaziranga)国立公園では、世界的に珍しいアジアサイを見ることが出来ると言う・・・州都Guwahatiも自らをRhino Cityを銘打って、PRに精を出していた。


グワハティについて
 この州の州都はグワハティ(Guwahati)。
 自然の力(Shakti)とタントリズム(人間の欲望を追求し解脱を得るという、ヒンドゥーの一派)を信仰する小さな王朝がここに都を定めたのが始まりだという。

 その後、今のミャンマーから侵攻したアホム(Ahom)王朝がこの一帯を支配下に置くと、我々が良く知るところの一般的なヒンドゥー教が広まった。

e0074199_13151274.jpg このアホム王朝は、同時期にデリーで興ったムガル帝国と度重なる戦闘を繰返し、その戦地跡は今でも公園として残っている。

 19世紀以降アホム王朝は疲弊し、ここは英国政府による支配を受けることとなった。
 英国政府の当初の思惑は、ここ一帯をイスラム勢力下に置き、東パキスタンの領土に組込むことだったが、結局インド領となった。



e0074199_13234133.jpg 現在の人口は約58万人。
 勿論州内で一番の人口である。



ヒンドゥー教の聖地として
 また、グワハティは、ヒンドゥー教の聖地でもある。
 シヴァ神の最初の妻であるシャクティが死んでしまった際、シヴァ神はこれを悲しんでその亡骸を抱いたままインド中を飛び回った。
 その際、亡骸の体はバラバラに飛び散り、インド各地に落ちた。
 その場所が、現在インド各地でヒンドゥー教徒たちによって神聖視されており、このグワハティには、シャクティの女性器が落ちたとされ、特に神聖視されているのだ。

カーマッキヤ(Kamakhya)寺院
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e0074199_13385475.jpg 1665年に建立されたこの寺院には、シャクティが祀られている。
 今現在も沢山の参拝者が訪れる。
 砂岩で出来た寺院の周囲には、ヒンドゥー教の神々の彫刻が残っている。
e0074199_13384053.jpg 上述したように、ここはシャクティの女性器とゆかりがあるということで、彫刻の中にはこのような女性器を模したものも少なくなく、人々が色粉を塗りたくって拝んだ跡があった。
e0074199_1343048.jpg また、この寺院では、毎日ヤギの生贄が捧げられる。
 これは、その儀式のときに使う断頭台。
 今回はその瞬間を見ることは出来なかったが、多分コルカタで見たのと同じような感じだろう。

 

その他の見どころ
 他に行ったのは、こんなところ。

カラクシェトラ(Kalakshetra)
 アッサム州をはじめとするインド北東7州の民族博物館コンプレックス。

e0074199_13573441.jpg 入口付近には、昔の王朝が建てた城門のレプリカ。
e0074199_13584840.jpg 敷地内には、現地の伝統的な家屋のレプリカも。
e0074199_13593361.jpge0074199_13594658.jpge0074199_13595676.jpg
 地元のアーティストが作成したと思われる、様々な彫刻も。
 全てヒンドゥー教に関連したモチーフだが、ポップなタッチに仕上がっており、とてもかわいい。
e0074199_1413948.jpg これは、屋外小劇場。
 たまたま演目が無かったのか、暫らく使っていないのか・・・。
e0074199_1424210.jpg これは子供用遊園地。
 遊具より気になったのが・・・
e0074199_1434470.jpg 子供が泣き出しそうな、この壁の絵。
 もっと子供に好感を持たれる絵にすべきだと思うが・・・。


 また、写真禁止だったので撮れなかったが、博物館内の展示物が面白かった。
 伝統民族祭の際に使用する、色々な御面を飾っていたのだが、これが実に見事だった。
 一見の価値あり。



アッサム料理
e0074199_1474647.jpg ここの御当地料理を出す、数少ないレストランがここ「PADRADISE」。
 屋内はとても綺麗で、割高な料金設定も納得の設備だ。
e0074199_1485660.jpg ヒンドゥー様式と御当地の食物を組合せた特徴的な料理が出てきた。
 ターリー(大皿料理)に、アッサムでよく食べられるアヒル肉のカレーが入っている。
 アヒル肉のカレーはインドで初めてだったが、美味かった。




オススメ度(100%個人主観)

     ★★★☆☆ ・・・ 次は、ここを拠点にしてアッサム北東部に行ってみたい

所要観光時間

     3時間
by bharat | 2007-05-16 10:30 | インドぶらり旅