第92回旅行は、宗教ミックス地帯ハジョ
 アッサム州都グワハティから車で1時間少々(西に約50km)行ったところに、ハジョという小さな集落がある。

全インド的に有名な希少シルク産地
e0074199_14203788.jpg 正確にはハジョではないが、ハジョの近くにあるスアルクチ(Sualkuchi)は黄金色をしたシルク、ムガ・シルク(Muga Silk)を産する場所として有名だ。
 このシルクは、メクラチュドール(Meklachudor)と呼ばれる女性の婚礼衣裳に使われるのだという。


ヒンドゥー教&イスラム教&仏教の聖地
 グワハティからこのハジョに足を伸ばしたのは、ここが3つの宗教の聖地だという興味深い特徴を持っていたから。

 ヒンドゥー教徒にとっては、ここがパーンダヴァ(Pandava)が隠遁生活を送った場所だと信じている。パーンダヴァとは、インドの大叙事詩『マハーバーラタ』に出てくる主役の5人の王子のことで、名前は夫々ユディシュティラ、ビーマ、アルジュナ、ナクラ、サハデーヴァという。
 彼らは、従兄弟のドゥリヨーダナの策略によって財産・土地を奪われ、12年間に亘る放浪生活を余儀無くされる。その後の失地回復運動が『マハーバーラタ』の中心的主題となっている。

 仏教徒にとっては、ここが仏陀入滅(死ぬこと、ニルヴァーナ)の地だとされている。
 (一般的には、クシナガルというウッタル・プラデシュ州の北東の地で入滅したと言われている。)

 イスラム教徒にとっては、ここはギャースウッディーン・アウリア(Ghiasuddin Aulia)がイスラム教巡礼の地と定めた場所とされている。


ハイグリバ・マーダバ(Hayagriba Madhaba)寺院
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e0074199_15141095.jpg 元々は6世紀にまで遡ることが出来るという古い寺院。
 一度破壊され、1583年にラグデブナラヤン(Raghudebbarayan)王によって再建された姿が現在まで残っている。
 敷地内の溜池には、亀や魚が大量にいて、エサをやると寄って来る。
e0074199_15171721.jpg 壁面の彫刻は、痛みこそあるがなかなか立派なものが残っている。
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 本堂には、ヴィシュヌ神が祀られている。
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 また、この寺院は仏陀も信仰対象になっており、ヒンドゥー教徒のみならず仏教徒も数多く参拝に訪れると言う。


鉄椀?
e0074199_15562865.jpg 上述したパーンダヴァ5人兄弟の次兄ビーマが隠遁生活の際に使用したという、鉄の椀。
 細かい説明も無いが、大切そうに安置されている。



ポア・メッカ
e0074199_15471796.jpg 時間が無くて上まで登れなかったが、1657年に建てられた。
 ムガル帝国第4代シャージャハーン(タージマハルを建てた王様)の子スジャウッディン・マハメッド・シャー(Sujauddin Mahammed Shah)の命によってギャースウッディーン・アウリアがこの地にモスクを造り、以降ここがイスラム教徒たちの心の拠り所となった。
 その後、ここにはギャースウッディーン・アウリアの霊廟が安置された。
e0074199_15514015.jpg ハジョにはおくつかのモスクがあり、今でもイスラム教徒たちが数多く住んでいることが分かる。



隠れた名産品
e0074199_15585498.jpg 集落の中心街で、やたらと目にした真鍮細工の店。
 各寺院・モスクなどで使用する用具を作成する需要から、真鍮細工がこkのあたりの名産品になったみたいだ。




オススメ度(100%個人主観)

     ★★☆☆☆

所要観光時間

     2時間
by bharat | 2007-05-17 10:30 | インドぶらり旅