2006年 01月 18日 ( 1 )
デリー7 Auto Expo 2006
e0074199_1132286.jpg 去る1月12日(木)~17日(火)、デリー北部の展示場Pragati Maidenで、自動車・バイクの一大展覧会が開催された・・・その名もオートエキスポ2006。
 この場所、どこかで・・・てIITFやってた場所だ!
 なるほど・・・ここはデリーの「幕張メッセ」なんだな。



1999年からか・・・
e0074199_07484.jpg これが入場券、会場案内(冊子とCD-ROMセットで150ルピー(約390円)。
 第8回と書いてある・・・まだたったの8回目??年1回開催として、1999年に第1回が開催されたということか・・・恐ろしく歴史が浅いな。


 入場は、企業関係者と一般観覧者の2種に分かれており、今回は知人に譲ってもらった企業関係者チケットで入場(買うと500ルピー(約1,300円)もするらしい)した。
 企業関係者と一般観覧者とで入場時間が分かれているので、会場内はスーツを着たビジネスマンが多かった・・・僕のような普段着の冷やかしみたいのも結構いたけど。

e0074199_11471611.jpg なぁんか、展示の雰囲気が前回と変わって無いな~と思ったら、それもその筈、IITFの展示が一部そのまんま残ってた・・・片付けんかい・・・。来年までこのまんまだったりして。



急速な車社会化を体感
 手狭な展示ブースながらも、館内は大小の企業がひしめき合っていた。
 2輪~4輪メーカーに始まり、商用車、部品メーカー、レプリカメーカーまで・・・想像以上のバラエティにちょっとビックリ。

 以下、観た場所を順繰りに。



本田技研
e0074199_11564891.jpg いきなり、BAR HONDAのF-1レプリカがドド~ンと鎮座。インドでは、昨今F-1人気が急上昇しており(ナライン・カルシケヤンというインド人がJordanチームのF-1パイロットになったことが大きな要因になっている)、これはかなりのインパクト。

 その奥に、アコードとシティの2車種が展示されていた。これら2車種は既にインド市場に投入されている車種で、現地生産体制も整備されていて、販売価格もトヨタより遥かに安く出来ている。
e0074199_125491.jpg その横には・・・新型シビックが。ほっほ~、これも投入間近ってことか。そういえば、最近読んだインドの車雑誌に試乗レビュー書いてあったな。まぁ、デザインが無難なので、販売価格によってはそこそこ売れるだろうな・・・。
 しかし、なんでこのインドで中型セダンしか売ろうとしないのかな?フィットとか絶対バカ売れすると思うんだけど。小型(軽よりちょい大きいタイプね)車を投入して、マルチスズキのスイフトやヒュンダイ(現代自動車)のGETZとかの購入者層を食いに行かないのかなぁ。



フォード(Ford)
e0074199_12135383.jpg お~!これは新Mustung GT♪♪
 原点回帰のFordの力作をインドで見れるとは。1960~70年代のマスタングを髣髴とさせるこのダサカッコ良さ、個人的にはかなり気に入っている。金があれば即買いしたいな~。
e0074199_1214496.jpg しかし、内装は若干手抜き気味・・・最近のアメ車のインパネって、シンプル過ぎというか中途半端というか・・・ここまで手抜くなら、木目調にするとか、メーターを白黒のモノトーンにするとか、とことんダサくして欲しいな。
e0074199_1216256.jpg ま、アメ車全般大好きなので、この仕上がりでも充分◎ですが。



マヒンドラ・アンド・マヒンドラ(Mahindra & Mahindra)
 インドの自動車業界第4位、業界内シェア約8%。創業1945年、純インド財閥マヒンドラ・グループの中核を成す企業で、毎年増収増益、総従業員数は約12,000人。
 ジープ、SUV、小型商用車を街中で良く見かけるが、軍用車両や農業車両(トラクター等)も数多く生産している。グループ自体は、IT分野にも野心的な姿勢を見せており、British Telecomとの合弁、Mahindra British Telecomを設立して頑張っている。

e0074199_1421431.jpg ブースは、SUVの主力車種の「Scorpio」の様々なバージョンを展示。
 Scorpioは、ごく一般的なSUV型4駆(2駆も一部あり)で、そのスリムで嫌味の無いルックスで販売台数を伸ばし、デリー市内でも良く目にする車だ。2609ccディーゼルエンジンを装備し、大きさは、L4475 x W1750 x H1916mm、使いまわしの良い大きさ(長さがもうちょっと欲しい気がするが)。
e0074199_1423163.jpg3列目のオプショナル・シートのアレンジが横向きになっているのは、軍用ジープの名残!?

e0074199_1425014.jpg ピックアップタイプ("Scorpio Lifestyle")は、ボディカラーも内装の作りも、ポップに仕上がっており、なかなかのもの。車高をちょっと上げてフットステップを配し、フロントスポイラー、グリルは特別仕様のものを装備する。僕はマリンスポーツはやらないが、こんなので荷台に板積んで、湘南・九十九里を走らせたら雰囲気出るんじゃないかな~。




e0074199_926953.jpg 興味深いのは、小型商用車のオート3輪の2車種。
 1台目は、Hy-Alfaという車名。
 ミゼットのような形で、うしろは荷台になっている。だが、排気量は340cc、結構重たいものも難なく運べそう。

e0074199_9503826.jpg 2台目は、Bijlee。
 Bijleeはヒンディー語で「電気」の意味で、文字通り電気自動車である。
 座席は全てベンチシートで、後ろは向かい合わせになっている。乗員数は9名(運転手含む)。最高速度は35km/h。1回のフル充電で80~160km移動出来る。
 だが性能云々よりもこのルックス!
 こんなのが愛☆地球博の会場内に走ってたら楽しかったのに・・・。
 京都市内観光とかこんなのでしてみたいな~。
 屋久島とかのレンタカーも、この車種だけにしちゃうとか。



三菱自動車
e0074199_9524229.jpg ここから別の館。
 スズキの2輪の展示ブースの向かい側にあったのは、三菱自動車。
 ・・・が、展示されていたのは、ランサー1車種。EvolutionやCediaなどのバージョンは見られるものの、1車種って・・・展示出さない方が良かったんじゃ・・・。
 もはや何の変哲も無くなってしまったランエボ8代目(9代目だっけ?)を中央に配する展示・・・何年この展示方法を続ける気なのだろうか。
 EK WagonやColtなんか、デリーやムンバイなんかで走らせたら面白いし、Grandisだって使い勝手が良くて、充分トヨタのInnovaを食えると思うが・・・南西アジアでの販売路が無いのかな・・・勿体無い。
 i(アイ:最近日本市場に投入の新車種)が軌道に乗ったら、インドでの販売戦略も状況が変わるのかも。



スコダ(Skoda)
e0074199_10211713.jpg 日本では殆ど馴染みの無いこの社名。インドではそれなりに名が売れている。武骨な作りながら、やけに曲線美を強調する日本車よりはインド人ウケするのではないかとも思う。まぁ、コストパフォーマンスが良い訳でも無く、内装にも気配りが足りないのでグングン売れるという要素も乏しいのだが。

e0074199_1031165.jpg 軍事オタクかWRC(World Rally Championships)オタクの人なら知っていると思うが、スコダはチェコスロバキアの会社。元々は軍事企業で、戦車などを製造する企業だった。その後、第2次大戦で同国がドイツに併合されると、同国の戦車はドイツの戦車を作るようになった。軽戦車の名作として名高い25t戦車や35t戦車はその好例で、「t」はチェコの頭文字を取ったものだ。

e0074199_10584379.jpg 第2次大戦後、軍事企業が自動車メーカーとして再スタートする例は多く(日本のスバルもそうですね)、スコダもこれに倣った。現在は、独自には生き残れずVolksWagenグループ傘下だが、WRCには積極的に参戦した歴史を持ち、最近はフォビアやオクタビアなどの車種で参戦。欧州戦のみの参戦と寂しいが、近々全戦復帰するみたいだ。



タタ・モーターズ(TATA Motors)
e0074199_11285241.jpg インド最大財閥TATAグループの一角を成す企業。乗用車から大型商用車、軍事車両まで製造する、大企業だ。1945年設立、従業員数は3万人弱。インドにおける商用車販売シェアは59%のダントツ1位で、世界的に見ても第6位。インド国内は勿論、海外進出にも野心的で、現在マレーシア、バングラデシュ、ケニア、南アフリカ、エジプトに生産工場を持ち、ここから欧州、豪州、東南アジア、中東、アフリカ等約70ヶ国へ輸出している。
e0074199_11314087.jpg 展示車種は、バラエティに富んでいたが、やはり目立ったのは大型車。


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スズキ自動車(Maruti Suzuki)
e0074199_11485834.jpg インドにおける知名度No.1の自動車メーカーで、正式名称はマルチ・ウドゥヨグ(Maruti Udyog)。日本のスズキとの合弁で、1982年に設立された。業界内では後発だったにも関わらず、現在は乗用車販売シェア約45%を誇る。

e0074199_11505565.jpg 1983年に市場投入された「マルチ800」は未だに現役で、展示ブースにも堂々鎮座していた。最近は、日本でも御馴染みの「スイフト(SWIFT)」を投入し、なかなかの販売を記録しているとか。
 やはり、広告への資金投入もハンパなく、展示ブース面積は実に広大。スイフトのみ10台以上を展示する専門展示ブースも設けていた・・・ジュニアWRCカーのレプリカも。



その他の自動車
e0074199_1139999.jpg 意外な車が・・・アルファロメオのコンセプトカー。
 ほぼ市販者の形をしているが、車種名の掲示が無かったので、多分コンセプト・カーだと思われる。インド人の若者がドァ~ッと群がっていた・・・スーパーカー人気は普遍なのだろうか・・・。

e0074199_114013.jpg 僕は1960~70年代の車が好きなのだが、マンガ「サーキットの狼」などでも分かるとおり、日本中がスーパーカーに熱狂していた(そうだ)。ロータスヨーロッパ、ポルシェカレラ、ランボルギーニなどなど。インドでも、ここ数年~10年そこそこで、そんなムードになるのかも知れない。






 2輪は詳しくないので、以下2輪メーカーの説明はかなり雑になるが・・・。


ヒーロー・ホンダ(HERO HONDA)
e0074199_1152549.jpg 本田技研26%、ヒーローグループ26%の株式資本で構成される、日印合弁企業。従業員役7,500人、業界内シェアは約50%を誇る。昨年度販売台数262万台は驚異的・・・日本の何倍だこれ。



スズキe0074199_1158956.jpg スズキは、2輪では独資でインドに進出している。ごくごく最近進出してきたので、これから勝負をかけるといったところか。4輪での知名度が効果テキメンで、展示ブースには黒山の人だかりが。



バジャジ・オート(Bajaj Auto)
e0074199_1223474.jpg 1936年設立の老舗で、同名財閥の一角。ヒーローホンダに奪われるまでインド国内シェアNo.1だった。2輪のほか、オート3輪の製造もメイン業務として行っており、東南アジアへの販売も行っている。2輪については、日本の川崎重工業と業務提携関係にあり、これにより大型バイク(Ninjaなど)の生産ラインを追加することが出来、商品ラインアップも充実してきた。現社長のラフル・バジャジ(Rahul Bajaj)が社長に就任してから急激に販売業績を伸ばしており、辣腕社長との名が高い。


 このほかにも興味深い展示がいくつか。



サン・ルーフ
e0074199_12262131.jpg ウェバスト(Webasto)という自動車関連品製造企業。ドイツを本拠とする企業で、創業は1901年。現地では早くからメルセデス・ベンツのカーヒーターなどを製造していたようだ。現在は、アメリカのミシガン州に多くの機能を移し、製品ラインアップとしては、カーヒーターのほか写真(ちょっと分かりにくいが)のサンルーフ、インパネなども手掛けている。



カー・デザイン
e0074199_112866.jpg ディリップ・チャブリア・デザインという聞いたことも無いカー・デザイン会社。Dilip Chhabriaなる社長さんが率いる会社でインド本拠。社長さんはGMのデザインセンター出身とのこと。ロールスロイスやポルシェのカスタマイズなどの実績があるみたい。



えせパーキン
e0074199_1191870.jpg これは、パーキン・セブンではない。チンカラ(Chinkara)という車模型販売会社の展示物だ。ちゃんと動くらしい。自社製品と胸を張るが、どうみてもパーキン・セブンのパクりでは・・・。




オマケ
e0074199_125379.jpg 展示会場内を歩いていて発見した・・・住居??
 普通に生活しているようでした・・・。




by bharat | 2006-01-18 10:30 | デリー市内あれこれ