2006年 10月 07日 ( 1 )
第75回旅行は、後進的インドを垣間見れたタタルプール
e0074199_21595848.jpg 今回は、micchaさんナオミさん、Kさんと一緒に日帰り旅行。
 車でギリギリ行ける場所ということで、ラージャスターン州のアルワール(Alwar、詳細は後日更新予定)に行き先を定め、車を出発させた。

 タタルプール(Tatalpur)は、その道すがらに立ち寄った、小さな村だ。


一際目立つ城砦 タタルプール・フォート
e0074199_15204431.jpg 突然この村に立寄ろうと思ったのは、国道を南に進んでいる途中で、小高い丘に立つ立派な城砦が目に入ったからだ。
e0074199_15343743.jpg ふもとの集落を抜けて、城砦への道を登る。
 城壁は、花崗岩の片面を削って出来たもので、構造は粗い。
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 但し、城門は鉄製、内部の建物も煉瓦に漆喰。
 装飾は殆ど無く、軍事色が強い。
 地元民も何時建てられたか細かくは知らない様子だったが、恐らくここを支配下に治めていたアルワールの王様(ラージプート族)あるいはムガル帝国が16~18世紀に造ったものと思われる。


デリー近郊にも残存する旧来のインド
 この集落の文化レベルをちょっと分析。

 まず、道路インフラがしっかりしており、都市部との流通は問題無いと思われる。
 道端の噛みタバコ屋の商品も充実していた。

e0074199_15473877.jpg 自給自足経済でないせいか、比較的皆の服装も裕福そう。
 学校の生徒は制服を着用。
 地元民の普段着も、あまりボロくない。

 家の作りも良く出来ている。
 ドロ造りのものは殆ど見当たらず(アラハバード近郊のドロ住宅を御参照、煉瓦に漆喰、塗装も綺麗。
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e0074199_15481045.jpg 水も潤沢にあり(雨季からだいぶ時間が経過しているのも関わらず)、家畜の保持、農作にも遜色無い感じ。



 だが、驚いたのは、デリーから3時間、アルワールから2時間の立地なのに、とても閉鎖的・旧態依然的な文化だったことだ。

e0074199_1894312.jpg まず、女性が道端を歩く際、顔を見せない。
 サリーの布で顔を隠して歩いている。
 この写真のヒトがクムハール(壷作りカースト、中位~下位くらいのカースト)なのか、ただ家庭の壷を作っていたのかは不明だが、僕らがレンズを向けても、こちらを向くことも無く、顔も隠したままだった・・・積極的な都市部の女性とはかなり様子が違う。


 また、若者の態度も特徴的。
 中学生くらいの男子生徒たちが、我々を面白がって、一緒に丘の上まで付いてきたのだが、やたらと女性陣2名の体を触るのだ。
 こちらが怒ると、今度は少し距離を開けて投石を開始。

 このガイジン拒絶行動とも取れる行動。
 恐らくは、狭い集落社会の中で抑制された性的衝動が、部外者に対して出ているものと思われる。
 集落の中で、男子が女子にセクハラ行為をしようものなら、汚らわしいとして、村八分にされてしまうが、フラッと立寄った部外者になら何をしても村長から罰せられることもあるまい・・・そんな心理なのかも知れない。

 インドには、未だに強烈なムラ社会意識が残っている。
 行政村(行政的に線引きされた村で、選挙の際等はこれが基準となる)・自然村(前者とは全く関係なく、カーストや部族等で歴史的に固まっている集落で、行政とは何の関係も無い)なんていう概念があるのも、その顕著な例だ。


 帰り際、年配のおじさんに、「アイツラ、僕らにこんなふしだらな行為をしてたぞ。」と言ったら、「そうですか、すいません・・・なにぶんガイジンが来るのなんて殆ど初めてなモンデ」と困り顔で話していた。


 ガイジンがインドに上手く浸透していくには、まだまだ時間が必要ということか・・・。
by bharat | 2006-10-07 10:30 | インドぶらり旅