<   2005年 11月 ( 20 )   > この月の画像一覧
第19回旅行は、トラの保護を行う国立公園ランタンボール
 宮殿列車の旅4番目の目的地。
 サワイ・マドプール(Sawai Madhopur)という駅を降りて、30分かけて専用トラックでランタンボール(Ranthambhore)国立公園に移動。

ランタンボール国立公園
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e0074199_23542870.jpg 約1300平方kmの敷地内に、トラをはじめ様々な動植物が生息している。日中活動しないトラを何とか見ようと、早朝から専用トラックで敷地内を回ったが結局トラには遭遇しなかった。
 同敷地は、かつてはマハラジャの狩猟地であった為、現在も彼らが建設した建物が廃墟となって残存している。


インドの国立公園および野生動物保護区について
 インドには、広大な国土の中に88箇所の国立公園・490箇所の野生動物保護区が設けられていて、公私種々団体が生態系保護や絶滅危機種の救済活動が実施されている。インド政府もこれらの政策について積極的で、ユネスコ世界遺産登録を行っている。2005年現在、カジランガ(Kaziranga)国立公園、ケオラデオ・ガナ(Keoladeo Ghana)国立公園、マナス(Manas)野生動物保護区、スンデルバン(Sunderbans)国立公園、ナンダ・デヴィ(Nanda Devi)国立公園の5つが自然遺産に登録されている。また同政府は、トラの保護に関しては特に注力しており、19991年以降、世界最大の野生動物保護団体WWF、英国海外開発庁との共同取組みで、Tiger Conservation Program(TCP)を実施している。このTCPの中心となっているのが、今回視察したランタンボール国立公園だ。

オススメ度(100%個人主観)

  ★☆☆☆☆  ・・・トラを見れなかったから。
by bharat | 2005-11-15 23:47 | インドぶらり旅
第18回旅行は、紺碧の街ジョードプル
 今回は、宮殿列車の旅3番目の目的地であるジョードプル。

ジョードプルの興りについて
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 ジョードプルは、ラージプート藩王ラーオ・ジョーダによって、1549年に建てられた都市で、他のラージャスターン州の都市同様、城塞都市の形態を成している。現在は城壁の外側にも街並みが続くが、当時はこの全長10数kmの壁の内側に全ての市街機能を収納し、発展した。中でも、アヘン、ビャクダン、ナツメヤシ、銅などの東西交易ルートの要衝として栄えた。
 また、旧市街の壁は青色に塗られており、通称「Blue City」と呼ばれている(居住するバラモン・カースト者が階級色である青を壁に塗ったのが事の発端だが、その後青色塗料が虫除けに効くとされ、町全体が青色に塗られるようになったという)。

 余談だが、ラージャスターンには、街並みの壁が統一色になっている都市が多い。
 壁の塗装については、都市が住民に義務付けているところとそうでないところがある。例えばジャイプールなどは旧市街の壁をピンクに塗装することが義務付けられているが、このジョードプルは特に青色に塗装することが義務付けられている訳ではない。


ヒン・ムス・エイ折衷

e0074199_1621312.jpg 城壁内の北端の小高い丘に建つ、一際目立つ真っ白い廟が、ジャスワント・ターダだ。
 これは、19世紀末、マハラジャ ジャスワント・シン2世によって建設された。時代を反映するかの様に、中央の角ばった塔や屋根はヒンドゥー建築様式あるいはムスリム(イスラム)建築様式で、左右対称に作られた小さな出窓のようなスペースは、英国建築様式に則ってデザインされている点が特徴的である。
e0074199_16212451.jpg 3形態折衷の見事な建築・・・インドの宗教建築物で、よくこの手の複数建築様式で出来たものを観るが、どれも実に見事に調和したデザインで、とても美術センスを感じる。 
 廟周囲には人造湖があり、当時のマハラジャたちが、同地域で貴重なる水を大量に使って権力誇示したことが分かる。


現役のマハラジャ宮殿

e0074199_16215221.jpg 外部の城壁に囲まれた地域の丁度中央くらいに、更に城壁に囲まれた「本丸」のような場所がある。
 これが、メヘランガル城。ラーオ・ジョーダ藩王が1459年に築き始めた城塞で、大きな大地の上に高さ20~30mの城壁を張り巡らせた戦闘色の強い建築物である。城塞中心部に行くまでに、7つの門をくぐる必要があり、その門のいくつかには、砲弾の痕が残存している。
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 城塞中心部は、大小の宮殿が庭園で繋がれており、宮殿内の各部屋は貴金属・宝石等で装飾されている。
 尚、同Fortは、ジャイプールと同様、現在もマハラジャの私有物であり、運営等はこのマハラジャが行っている。


e0074199_16245915.jpge0074199_16244321.jpg 敷地内の至るところで、色んな人が、当時の生活の再現などの見世物を行っていた・・・9mもあるターバンの巻き方講座から、水タバコのたしなみ方まで。



オススメ度(100%個人主観)

   ★★★☆☆
by bharat | 2005-11-14 16:18 | インドぶらり旅
第17回旅行は、月の砂漠 ジャイサルメール
 宮殿列車の旅第2の目的地は、ジャイサルメール。

ゴールデン・シティ

e0074199_63548.jpg ジャイサルメールは、ラージャスターン州の西端に位置する(パキスタンとの国境まで約50km)小さな町で、人口は5万人前後しかない。同町は、タール砂漠の中に位置する立地から、かつては東欧~インド~中央アジアを結ぶ貿易路の重要拠点で、ラクダ隊商が数多く存在する大きな貿易都市だったらしい。当時の貿易によってもたらされた富によって建てられた大邸宅(ハヴェリ)は、今でも見ることが出来る(後述)。イギリスのインド進出による海路による貿易の発達、またパキスタンとの分離独立を経て、ジャイサルメールはその機能を急速に失い、現在の町の主収入は専ら観光業からもたらされるものなんだそうだ。
 尚、このジャイサルメールは、黄色い砂岩で出来た街並みから、「Golden City」と呼ばれている。


城塞都市ジャイサルメール

e0074199_695169.jpg ジャイサルメールの城塞の中には、現在も約5,000人が住んでいるという。この要塞は、1156年ジャイサラ王がトリクタ丘陵の頂上に建設したもの。城壁に囲まれた内側は、それだけで一つの都市機能を満たしており、住居は勿論のこと、レストラン、ホテル、民芸品屋、郵便局、寺院などが揃っている。
e0074199_6122525.jpg 遺産登録も出来そうなくらい綺麗な装飾を施した城塞本体であっても、住民が通常の生活を営んでおり、この城塞が今も住民の生活に極めて密接であることを証している。



ジャイナ教寺院
e0074199_619516.jpg 城壁内の一角にある寺院で、ジャイサルメール城塞建設と同時期にあたる12世紀~13世紀に建てられたものである。城塞同様に、現在もジャイナ教徒が数多く礼拝している。



ハヴェリ
e0074199_6193037.jpg ハヴェリとは、大邸宅のこと。貿易商人が建てた多層階建ての邸宅で、黄色い砂岩で出来ているため太陽に反射して非常に美しく見えること、また外壁の装飾が細かく美術的にも洗練されている点などが特徴的である。



ラクダで砂漠を闊歩
e0074199_6253476.jpg 城塞の見学を午後早々に切上げて、列車に戻ってしばし休息。
 夕方、バスに乗り込んで、サム砂丘という場所へ。着くと、ラクダ小隊が待機していた。
e0074199_6383886.jpg ラクダの背中に乗るが、ヒトコブラクダなので、なんとも居心地が悪い・・・。おまけに、砂丘のアップダウンに差し掛かると、前後に落っこちそうになる。ヒンディー映画とかで、山賊がラクダに乗って猛然と走り回るシーンを見るが、とてもそんな芸当が出来る乗り物ぢゃないと思った。

 

オススメ度(100%個人主観)

   ★★★★☆

所要観光時間

   4~6時間
by bharat | 2005-11-13 23:25 | インドぶらり旅
第4回旅行② ジャイプールふたたび
 ここからしばらくは、宮殿列車の旅で周遊した場所を日程順に書いていくことにする。

デリー・カントンメント

 出発駅は、デリー・カントンメント駅。
 通常の特急列車が出入りするニューデリー駅ではない。

 この「カントンメント(Cantonment)」という言葉、僕にはあまり馴染みの無い言葉だったのだが、駐屯基地という意味らしい。
 英国軍がインドを直轄下に置いた際、大都市に駐屯軍を常駐させ、そこをカントンメントとした。それが今でも地名として残っており、デリー・カントンメントは勿論、ヴァラナシ・カントンメントやアグラ・カントンメントなどもある。

 デリーは、1911年にコルカタから遷都された際、大きく3つの区画に分けられた。
 1つはニューデリー地区。現在のデリーの中央に位置し、20世紀以降のイギリス主体による都市計画のもと整備された場所だ。官公庁街・大使館街・オフィス街・高級住宅街などを複数車線の道路が結び、街路樹が植えられている。ロータリーがブロックごとにあり、ヨーロッパの道路をイメージさせる。
 2つ目は、デリー地区。通称オールドデリーと呼ばれる。ムガル帝国期に築かれた街並みを引継ぎながら今に至るこの地域は、デリーの北部~北東部に位置している。街路は往々にして幅が狭く、立並ぶ家々も古いものが多い。低所得層の居住地も多く、一部では夜間の治安が不安視されるような場所(売春宿街)もある。しかし、軽工業の流通問屋街などがひしめき合う一角も存在し、まさに「ゴッタ煮」の様相を呈している。
 最後に、カントンメント地区。元来、イギリスの兵営地区だった場所。デリーの南西に位置する。ハッキリ言ってあまり行ったことが無く、正直言うと今回の旅行で初めてデリー・カントンメント駅の存在を知ったくらい。

最初の目的地は、ジャイプール

e0074199_1521322.jpg 旅行初日、デリー・カントンメント駅を夜に出発。翌朝目が覚めると、列車はすでにジャイプールに到着していた。列車内で朝食を済ませ、外へ。駅改札で、象が御出迎え。

 ジャイプールへは8月にも行ったことがあり、そのときの様子はコチラを見て欲しい。
 今回行ったのは、風の宮殿(Hawa Mahal)、天文台(Jantar Mantal)、シティパレス(City Palace)、アンベール城(Amber Fort)。

 ほんの数ヶ月で様子が変わる筈も無く、8月に観た内容と相違無かったのだが、唯一状況が変わっていたのは、アンベール城(Amber Fort)。
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 元々、この城へのアクセスはジープか象であり、前回旅行時はジープで城塞入口まで行った。今回の旅行では、象で行く予定だったのだが、旅行当日の10日前に象が調教師を蹴り殺すという事件があり、象での移動は一時的に禁止されていた。で、今回もジープで移動。
 因みに、写真は、アンベール城周辺で休業中の象を撮ったもの。たくさんの象がヒマそうに水浴びなどしていた。
by bharat | 2005-11-12 23:35 | インドぶらり旅
宮殿列車の旅 ~ラージャスターン州周遊~

 Lonely Planetのガイドブックにも記載があるが、インド国内の鉄道の旅で最も充実しているものの1つに、「Palace on Wheels」というのがある。
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e0074199_1552341.jpg 文字通り、宮殿のように豪華に内装を施した専用列車に揺られながら、マハラジャの地ラージャスターンを周遊するといういう企画旅行だ。
 7泊8日という拘束時間の長さ、およびその金額の高さ(1人約2700USドル)から、なかなか行く人もいないんぢゃないかなと思うが、さにあらず。
 毎年9月~翌年4月まで運行する同列車は、今年度は翌年3月まで予約満席の状態。

 インドで長期旅行が出来る今が好機と思い、同旅行に参加してきた。

 各周遊先については、第19回旅行記から詳細書いていこうと思うが、まずはこの企画旅行の性質について少し書いておこうと思う。


歴史

e0074199_1562386.jpg 現在、ラージャスターン観光協会(RTDC:Rajasthan Tourism Development Corporation)とインド国鉄(IR:Indian Railway)との素晴らしい共同企画として世界中でPRされているこの宮殿列車の旅だが、初めから順風満帆だった訳では無かったようだ。
 1980年代初めに、ラージャスターン州の一青年によって企画されたこのプロジェクトは、当初RTDCやIRからボロンケチョンにその実現困難性を指摘されたという。何とか車体をカスタマイズして、1982年から企画は開始されるが、知名度不足が祟って毎回大赤字の状態。確かに、1便ごとに何百という関係者(乗組員・各周遊地専用スタッフなど)の人件費、燃料費・光熱費、食費などが飛んでいく訳だから、かなりの実車率でないと元が取れない筈だ。
 加えて、企画側ではどうしようもない事情も多々発生。
 1点目は、ラージャスターンが慢性的に水が不足する地域なので、周遊先の名所が旱魃で無残な姿になっていたことが良くあったという。評判の低下を防止するのに苦労したという。
 2点目は、企画開始当初のダイヤ事情。今も日本と比べればまだまだだが、当時、インド国内鉄道のダイヤ順守状況は最悪で、長距離移動を繰り返すこの企画の列車が他の列車の通過待ちなどで思わぬ足止めを食うこともしばしばで、円滑な日程順守は非常に困難な状況だった。
 3点目。当時の鉄道のゲージ(線路幅)は4種類もあり、この宮殿列車の通るルートにはこの4種類全てのゲージがゴチャ混ぜになっていた。全行程を通して専用列車で移動するのがウリのこの企画にとってはこれは致命的だったようで、全行程を単一のゲージに揃える為に、IRとの粘り強い交渉が続いたという。
 4点目。一時的なものだったが、インディラ・ガンジーが暗殺された1984年前後は、北インドの治安が不安定になり、この企画に参加する希望者が激減した。中には、列車乗組員60~80名に対し、ツアー参加者2名という大赤字便もあったという。

 1990年代以降は、RTDCやIRも積極的にこの企画の振興に取組むようになり、現在では、欧米各国に出先旅行代理店を構え、多くの欧米中間富裕層を毎年呼込んでいる。

行程

 7泊8日でラージャスターンの主要観光名所およびアグラを周遊するのだが、合計走行距離は数千kmにも及ぶ。効率良く移動する為、宿泊はもっぱら列車の中。我々が寝ている間、列車は次の目的地へとひた走る。
 行程概要は、周遊順に以下の通り。
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 第1日
 1600 デリー・カントンメント駅(デリー南部)にてチェックイン
 1830 列車出発
 1915 列車内にて夕食

 第2日
 0300 ジャイプール
 0800 列車内にて朝食
 0830 ジャイプール観光
 1300 同市内のホテルにて昼食
 1830 ジャイプール観光後、列車に戻る
 1930 列車出発、列車内にて夕食

 第3日
 0800 列車内にて朝食
 0930 ジャイサルメール
 1300 列車に戻り昼食、休息
 1600 サム砂丘をラクダで歩く、休息所で軽食、日の入り鑑賞
 1930 ホテルにて夕食
 2330 列車に戻る、列車出発

 第4日
 0700 ジョードプル
 0800 列車内にて朝食
 0900 ジョードプル観光
 1300 同市内のホテルにて昼食
 1445 ジョードプル観光後、列車に戻る
 1530 列車出発
 1915 列車内にて夕食

 第5日
 0400 サワイ・マドプール着
 0600 ランタンボール国立公園を観光
 1130 列車に戻り朝食、列車出発
 1300 列車内にて昼食
 1600 チットールガル着、同地観光
 1900 列車に戻る
 1915 列車内にて夕食

 第6日
 0530 列車出発
 0800 着
 0900 ウダイプール観光
 1300 同市内のホテルにて昼食
 1700 列車に戻る
 1730 列車出発
 1915 列車内にて夕食

 第7日
 0630 バーラトプル着
 0700 列車内にて朝食
 0800 ケオラデオ・ガナ野鳥公園を観光
 0900 バスにて移動
 1100 ファティープル・シークリ着、同地観光
 1300 アグラ着、同市内ホテルにて昼食
 1430 同地観光
 1900 列車に戻る
 1915 列車内にて夕食
 2100 列車出発

 第8日
 0400 デリー・カントンメント駅着
 0700 列車内にて朝食
 0800 チェックアウト、解散

サービス・設備など

 気になる「宮殿」ぶりだが、やはりなかなかのもの。

e0074199_16542261.jpg デリー・カントンメント駅の一角に、専用の待合室が設けられ、ラージャスターン州の民族衣装を着た人が民族楽器の演奏をしている。
e0074199_1792796.jpge0074199_179976.jpg 編成は、ディーゼル機関1両、客車16両、食堂車2両、バー(飲酒)車1両、スタッフおよび貨物車2~3両。客車には、ジャイサルメールウダイプールなど、ラージャスターンの主要都市の名が付けられている。
 僕が乗った車両名は、ブンディ。
e0074199_17111371.jpge0074199_1710213.jpg ブンディは、ジャイプールの南約200kmに位置する、中世期に藩王国の首都として栄えた街だ。
 各車両は、小さな応接間(朝食はここで食べる)と3つの客室から成り、2人の専用乗務員が諸々の対応をしてくれる。
e0074199_17553475.jpge0074199_1756587.jpg 客室は少々手狭だが、寝たり読書したりするには十分の大きさ。フロ・トイレ、洗面は部屋ごとに付いていて、とても清潔。
 フロについては、ちゃんとお湯も出る。


その他の企画列車旅行

 この宮殿列車「Palace on Wheels」のほか、インドにはいくつかの企画列車旅行がある。

 Fairy Queen Train
e0074199_18415744.jpg 富士通提供の3分TV番組「世界の車窓から」でも出てきたので、知ってる人いるかも。
 1855年に東インド鉄道によって敷設された北インドの鉄道網を走る蒸気機関車として登場したFairy Queen号。現在走っている機関は、なんと1908年製でもうじき100歳になる。スピードは40~50kmそこそこしか出ないが、デリー・カントンメント駅~アルワール(ラージャスターン州)駅を1泊2日で往復する。金額は、7000ルピー(約18000円)。


 Deccan Odyssey
e0074199_18422092.jpg こちらは、ムンバイ版「Palace on Wheels」といったところで、7泊8日の行程で中央インドを周遊する。
 ムンバイのあるマハラシュトラ州の主要観光スポットなどを回るのだが、ムンバイ・ゴア・プネーなどの近代リゾート都市にも行くし、アウランガバードアジャンタエローラなどの史跡にも行く、盛り沢山な内容だ。価格は、「Palace on Wheels」とほぼ同額。


 The Royal Orient
e0074199_18425811.jpg 「Palace on Wheels」同様、7泊8日の行程だが、これはラージャスターン州とその南西のグジャラート州も回ってしまう、駆け足ツアーだ。
 ウダイプールチットールガルを回ったあと、グジャラート州に入り、アーメダバードやパリタナ(ジャイナ教の聖地)を周遊。最後にまたラージャスターン州ジャイプールによってからデリーに帰るという強行日程だ。価格は、「Palace on Wheels」とほぼ同額。
by bharat | 2005-11-11 00:38 | インドぶらり旅
インドのTシャツ 4

 これは、ダラムサラーで購入したもの。価格は、120ルピー(約300円)くらいだったと思う。
 紫地に紺のデザイン、結構カワイイんだけど・・・肩口がどんどんホツれちゃうのと、洗濯時に激しく色落ちしてしますのがネック・・・。

4. シヴァとナンディ

 紺色で描かれているのは、破壊の神シヴァとその乗り物ナンディ。
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 このシヴァ、他の神様と見分けるポイントがいくつかある。
①カラーで描かれている場合、皮膚の色は青色。
②頭には月の飾りがある。
③頭頂部から水が流れ出ている(=ガンジス川)。
④額に第3の目がある(これが開くとき、世界が破壊される)。
⑤トライデント(3本槍)を持っている、もしくはこれが傍に置いてある。
⑥鼓を持っている、もしくはこれが傍に置いてある。
⑦コブラを首に巻いている、もしくはこれが傍に居る。
⑧トラの毛皮を腰に巻いている、もすくは敷いている。
⑨背景が有る場合、住居であるカイラーシュ山が描かれている。
⑩乗り物である牛ナンディに乗っている、もしくはこれが傍に居る。


 全くの余談だが、このシヴァ、日本のマンガにも少なからず影響していると思われる。

e0074199_5463733.gif 手塚治虫の『三つ目がとおる』の主人公には、シヴァの「化身」とも形容できる類似点がある。主人公の写楽保介には第3の目がある。普段はこれをバンソーコーで塞いでいるのだが、これがはがれると破壊的な人格に豹変する。まさにシヴァそのものぢゃないか!


e0074199_547012.gif 鳥山明の『ドラゴンボール』にも天津飯という三つ目のキャラクターが登場している。(彼は天下一武道会で主人公孫悟空に勝ったこともある、ストーリー序盤の重要キャラだが、)彼の額にも第3の目があった。が、彼の場合、第3の目が平時より開いており、これによって何か破壊的な行動を取るということは無い。この点で、シヴァ神との類似が少々希薄なので、もしかしたら彼は他のアジアの神様(アジアにはシヴァのほかにも3つ目の神様がいるので)がモデルになっているかも知れない・・・。
by bharat | 2005-11-10 23:43 | インドのTシャツ
B級グルメ1 ゴルガッパ

 僕は、昔からラーメン、タコ焼き、駄菓子などの所謂「B級グルメ」ってやつに目が無くて、インドに来る前にいた大阪でも、連日平日・休日を問わず、ラーメン屋・タコ焼屋などを探索し、食べ歩いていた。

 こちらインドでも、こういった「B級グルメ」が結構存在する。
 主食系ぢゃないけど、正統派スイーツでも無い・・・ここではそんな食べ物を紹介しようと思う。


1. ゴルガッパ 
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 まず何よりも、この名前。
 一度覚えたら、二度と忘れない強烈なインパクトだ。

 マーケットの揚げ物屋とか屋台みたいなところで、良く目にする。

 膨らんだ揚げ煎餅状のものの中に、マサラ(香辛料)系のスープを流し込む。
 揚げ煎餅からスープからこぼれないように気を付けつつ、口に運ぶ。
 ・・・結構美味♪
 (当たり前だが、ラーメンでもスープが命なのと同様、このゴルガッパもマサラ汁が極めて重要なファクター。ハッキリ言って揚げ煎餅の部分は、どの店でも大差無く、美味いマサラ汁を作る店に出逢えるかがポイント。ちなみに、写真のゴルガッパは、ヴァラナシのとある店のもの。)

 値段はどうだろう・・・相場は1個1~2ルピーくらいだろうか。
 だいたい、1回に5~6個食えば充分だ。

 このゴルガッパ、こちらの御菓子としてはかなり有名なようで、ポテトチップスにも「ゴルガッパ味」がある。
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 日本の「ベビースター」や「たこ焼味チップス」のノリと思われるが、上記「ゴルガッパ・チップス」の完成度は・・・イマイチ。本物のゴルガッパには遠く及ばない。
by bharat | 2005-11-04 02:01 | インドB級グルメ
11月1日 ディワリ・・・爆音とケムリのシンフォニー
 今年の11月1日は、「ディワリ」という年に一度の大きな御祭りがある。

 「ディワリ」は、もともと「ディープワーリー」といい、ヒンディー語で「ディープ:動物脂で出来たロウソク」「ワーリー:~のある」・・・つまり、ロウソクで祝う日みたいな意味だ。

 『ラーマーヤナ』(詳細説明はデリー市内あれこれ2に記載)のラーマ王子が魔王を征伐して母国に凱旋するのを、市民がロウソクを灯して出迎えるという行為が祭事化したものだ。
 デリー市内では、11月1日の数日前から、家という家が玄関口やベランダにロウソクや電飾を設置し始めていた。家の中では、大掃除や家具・電化製品の整理・買替えを行ったり、壁の塗替えをしたりするようだ。祭り当日は肉など主食系の摂取はせず、インド菓子(ミターイー)やナッツ類を食べるため、祭り前にはマーケットではこれらの詰合せを売っている。
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 祭り当日の夜は、各家でラーマ神の帰還を祝して、その後ガネーシュ神とラクシュミー神にも祈祷をする。ガネーシュは知恵・学問の神、ラクシュミーは富・商売繁盛の神(因みにこのラクシュミーは、日本では吉祥天の名前で知られている)。

 このあと(時間にして20時くらいから)がスゴい展開になる。
 各々、そこらじゅうで、奮発して買った花火・爆竹に火を点ける。

 僕も、マーケットのオジサンに半分無理矢理買わされた花火を少しやったが、ケムリがあまりにスゴいので、殆どを向かいの家の子供にあげて、早々に屋内に退散した・・・。

 階下の大家さんから頂いた差入のナッツを食べながら、ケムリの漏れ入る部屋で、本を読みながら「インド正月」を過ごした・・・。

 ・・・尚、この花火・爆竹は、深夜1時過ぎくらいまで続いた・・・
by bharat | 2005-11-03 14:52 | ふと思うこと
インドのTシャツ 3

 カジュラホ(Khajuraho:第15回旅行参照)の西エリアの寺院群の前の商店街で、センスの良いTシャツをいくつか発見。

3. チビッコ・クリシュナ

 ヒンドゥー教の神様をあしらったシャツは多いが、プリントが全面に入っているものが多く、センスの良い柄に出会ったことが無かったが、これはなかなかセンス良し。
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 『マハーバーラタ』(デリー市内あれこれ2に詳細説明)に登場するクリシュナ神の幼少期の絵が前部中央に小さく入っており、枠でふちどってある。ちょっとデザイナーズTシャツっぽく仕上がっている。
 加えて、なんとストレッチ生地で出来ている!

 値段は100ルピー(約250円)とちょっと高めだが、何回か洗濯しても色落ちしたり伸縮しないので、良い品だと思う。
by bharat | 2005-11-03 10:24 | インドのTシャツ
デリー3 イスコン寺院
 デリー市内にヒンドゥー寺院は数あれど、こんな寺院はここだけぢゃないかな。
 名称からその内容まで、一風変わった寺院に行ってきた。

変な名前・・・


e0074199_2291790.jpge0074199_229143.jpg 旅のガイドブックにも載っていないけど知る人ぞ知る寺院、その名も「イスコン寺院(Iskcon Temple)」。
 変な名前だが、これは International Society for Krishna Consciousness の略だ。1966年に設立された、ヒンドゥー教に出てくるクリシュナ神を祀る団体が主催する寺院なんだそうだ。同団体は全世界的にヒンドゥー教普及活動を行っており、方々にこのイスコン寺院を建てているようだ。
クリシュナ神というのは、数々いるヒンドゥー教の神様の中でも特に人気のある神様で、ヴィシュヌ神の化身の1人とされ、絵画・映画・絵本などに数多く登場する「超人気俳優」だ。
 色んな寓話の中に、様々な姿で登場する・・・あるときは牧童、あるときは馬車引き、あるときは不倫恋愛の主人公、といった具合。



TDLヒンドゥー教バージョン
 簡単なセキュリティ・チェックを済ませ、入口をくぐる。
 左側にいきなりレストランが。
 奥には、ギフトショップらしき店もあり、ちょっとしたテーマパークの雰囲気だ。

 最奥の寺院の手前には、大きな建物が。
 中では、ヒンドゥー教にまつわる様々なアトラクションが行われているという。

 『マハーバーラタ』の内容を約1時間半かけて説明するロボットショーと約25分かけて「It's a Small World」風に説明するアトラクションの2つが目玉らしい。
 ・・・とても1時間半は耐えられそうに無いので、25分ものを選択。ガイジン価格100ルピー(約250円)。

 アトラクションの話を進める前に、ちょっと『マハーバーラタ』について。
 インドでは、古代インド2大叙事詩と呼ばれる書物が存在する。
 一方は『ラーマーヤナ』で、もう一方が『マハーバーラタ』。

 『ラーマーヤナ』は、紀元2世紀頃纏められたもので、題名は「ラーマの行い」の意。
 内容はとても大雑把に言うと、ラーマ王子の冒険譚。コーサラという国の王位継承権を持つ王子ラーマが他国のシーター姫と結婚。その後ラーマ王子とシーター姫は、国王の第二王妃が自身の子を次の王にしようと目論んだため、国外に追放されてしまう。追放されている間、シーターが魔王にさらわれるが、ラーマはサルの部下ハヌマーンとともにその魔王を征伐し、姫を救出する。その後、彼らは無事母国に凱旋する。
 この物語は、何度も編集がなされ、その過程で主人公ラーマはヴィシュヌ神の化身というステータスになった。要するに、ただの一国の王子が神様になっちゃったわけだ。同様に彼の部下ハヌマーンもただのサルから猿神になっている。


e0074199_5582611.jpg 『マハーバーラタ』は、紀元前4世紀頃にまとめられた詩で、題名は「バラタ族の戦争を物語る大史詩」という意味。

e0074199_692077.jpg 内容は、バラタ族内の王位継承戦争についてなのだが、本編2割に対して挿話が8割を占めている。中でも挿話『バガヴァド・ギータ』は特に有名で、アルジュン王子が同族を討つことに逡巡するのを戦車(4頭建の戦闘馬車)を引く戦闘指南役のクリシュナが「私利私欲の為ではなく、正義の為の戦いなのだから、迷うことは無いと諭す物語だ。またこの挿話の中では、輪廻転生の考えを説いているほか、ヨガ(「知識」「行為」「信愛」の3種のヨガ)についても触れている。

e0074199_693832.jpg 尚、この『マハーバーラタ』は現在においても絶大な人気を誇り、1988~1990年にテレビ放映された際には、視聴率90%を叩き出したというからスゴい。




e0074199_6174982.jpge0074199_6173864.jpg ・・・で、話を25分のアトラクションに戻すと、内容は上述の『バガヴァト・ギータ』。
 色々な話ごとに部屋が分かれていて、それを歩いて回る形式になっている。
 上述した、アルジュンとクリシュナの戦車での会話のシーン、輪廻転生について、3種類のヨガについて、私利私欲の愚かさについて、時間の強迫観念とそこからの解放について、などなどの説明がナレーション(ヒンディー/英語)でなされる。

e0074199_620956.jpge0074199_6195926.jpg 人形・ジオラマの作りがとてもリアルで出来が良い・・・普段から道路工事や大工仕事で大雑把なところを見ているので、ちょっと見直してしまった。




 アトラクションを終えた出口には、ヴィシュヌ神が鎮座しておりました。
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ちゃんと本堂で礼拝もしてます

 アトラクションやギフトショップだけではなく、ちゃんと本堂も充実している。
 クツと靴下を預けて、いざ本堂に入ると、音楽に合せて信者たちがクリシュナ神とラーマ神を讃える歌を歌っていた。
 音楽がハイテンポになってみんながハイテンションになると、本堂奥の扉が開き、神様の像が出現。みんな一斉に両手を挙げて、御祈りを捧げる。





・・・インド最高水準のアトラクションと、敬虔な宗教施設との合せ技、「イスコン」。
個人的には結構オススメ。
by bharat | 2005-11-01 01:00 | デリー市内あれこれ