インド人の世界観!?
 先日、友人から面白い資料を貰ったので、是非共有させて欲しい。

 極端かつ主観的だが、インド人の世界観について、非常に的を射ていると思う。
 結局、クリケットが強いか弱いか、だけかい!という気もするが(笑)。

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 記載内容について、少し細かく触れていきたい。

INDIA:Number 1 at thinking we are number 1 !
 自分たちが1番だと思ってるんだから、1番なんだ!とある。
 インド人の愛国心、自尊心、自信を意識したコメント。

PAKISTAN:Terrorists trained here.
 テロリストたちがここで訓練する、とある。
 ムシャラフ政権交替以降の状況を考えると、パキスタン~アフガン国境で不穏な勢力がいると思われても仕方が無いか。

AFGANISTAN:America fights wars here
 アメリカがここで戦争をしている、とある。

NEPAL:India's 29th State.
 インドの29番目の州、とある。
 こりゃヒドい、ネパールの人怒るだろうね。
 でも、日本が米国の51番目の州と揶揄されてもう久しいが、インドとネパールの繋がりはかなり密接だ。
 国の宗教はヒンドゥー教で同じ、民族的にも北インドとは同じルーツ。
 ネパールからインドへの出稼ぎは相当数おり、産業に乏しいネパールの雇用を相当助けている。
 実際、デリーで働く守衛さんやメイドさんも、ネパール系の人が多い。
 日本のインド料理店のコックさんも、結構ネパール人だったりする。
 ネパールについての詳細紹介について、コチラ

SRI LANKA:Tiny as a shit, but can play great cricket! Also Ravan lived here.
 訳すのも心苦しいが、ク○みたいにに小さいが、クリケットはめっぽう強い、とある。
 確かに、クリケットは強い。
 ICC(Intetnational Cricket Council)発表の2011/16/Jan付のランキングでは、オーストラリア、インドに次いで世界第3位だ。
 また、ラバン(ラヴァナ)が住んでいる、とある。
 これはインド神話『ラーマーヤナ』に出てくる魔王がスリランカに住んでいて、それをラーマ王子が退治するというくだりを言っている。
 インドではダセラという祭りが催されるくらいポピュラーな話だ。
 スリランカについての詳細紹介は、コチラ

BANGLADESH:Immigrants.
 移民の国。バングラデシュからインド、特にインド東部(コルカタなど)へは多数の出稼ぎ労働者が来ている。

SOUTH EAST ASIA:Shopping.
 東南アジアは一括りで、買い物場所なんだと。
 確かに、バンコク(タイ)に行ったときにも、インド人と思しき人をたくさん見かけたし、市内に大きなインド人街もあった。
 飛行機で数時間の距離だし、品揃え豊富な東南アジアに来て、いろいろ買い込んでいくのだろう。

AUSTRALIA:Cricketers and racists.
 クリケットと人種差別主義。
 ICC(Intetnational Cricket Council)発表の2011/16/Jan付のランキングでは、オーストラリアは世界第1位だ。
 人種差別については、白豪主義という言葉があるほど、非白人に対する差別・排斥意識がある国だ。古くは先住民アボリジニから、近年ではアメリカ系黒人、日本人、インド人に至るまで、差別の対象となっている。
 法的にこれらが禁止・規制されたのは1970年代で、英国の影響が希薄化し、アジアとの連携が経済上必須になってきたことにより、移民法(1973)、オーストラリア市民憲法改正(1973)、人種差別禁止法(1975)が次々に制定された。
 2000年開催のシドニーオリンピックでは、「アボリジニら先住民に貢献する五輪の開催」が公約となり、同大会を民族和合に活用した。その徹底ぶりは凄く、聖火リレーはアボリジニの聖地エアーズロックを出発点とし、アボリジニのノバ・ペリス・ニーボーン(アトランタ五輪女子ホッケー金メダリスト)を第1走者に、アンカーにはキャッシー・フリーマン(シドニー五輪400m走金メダル獲得)を選んだ。また、開会式には2,000人のアボリジニが参加、民族文化を反映した内容にした。
 ただ、今でも意識としては差別感情が残存している様で、2008年にオーストラリアの大学がオーストラリア人12,500人を対象に人種差別について行った調査では、回答者の46%は特定の民族はオーストラリアにふさわしくないと回答。特にイスラム教徒、黒人、アボリジニ、東南アジア諸国民に対する差別意識が根強いと回答、更には約10%が異民族間結婚は認めらない、、同じく約10%が自分たちよりも劣る民族がいると回答している。
 インドとの国民感情も必ずしも良好とは言えない。メルボルンなどの都市部では、「カレー・バッシング」と称して在豪インド人を襲撃する事件が2007年以降多発、2009年までの約3年間で1,500人のインド人が襲撃されたとの情報もある。2009年にはメルボルンで在豪インド人たちがデモ抗議を展開、国民感情を察知した本国のマンモハン首相は、2009年6月1日に豪州ラッド首相と電話会談し、事態沈静化を要求するという、国家レベルの懸案に発展している。インド本国では、様々な波紋を呼び、例えば大御所映画俳優アミターブ・バッチャンは、クイーンズランド大学からの名誉博士号授与を拒絶、オーストラリアで開催された映画祭への出演も辞退した。

JAPAN:Kapoor buys shoes from here.
 Kapoorがここで靴を買う、とある。
 たぶん、Raj Kapoor(1924-88)のことを言ってるんじゃないかと思う。
 映画「Shree420」の中で唄っている歌の歌詞に、
  My shoes are Japanese (俺の靴は日本製)
  And the trousers are English (俺のパンツは英国製)
  The cap on my head is Russian (頭の帽子はロシア製)
  But my heart is Hindustani (でも、俺の心はインドのもの)
ってな文句がある。
 ・・・こんなイメージしか無いんかい、日本には。

CHINA:Communisit Party of India works for them. Also, cheap and worthless goods.
 これは相当に風刺的な表現だ。
 インド共産党が中国のために働き、中国製のモノは安くて使い物にならない、と言っている。
 正確にはインド共産党の理念は中国のそれとは異なるが、インド東部・北東部には毛沢東主義者が解放戦線を張っていたりする。
 いずれにせよ、インドの嫌中感情をよく現している。

RUSSIA:Where our weapons come from.
 インドに流入する武器の出所。
 実際のところはどうなのだろうか。

SAUDI ARABIA:Sheiks and Oil. USA wants this.
 首長と石油がある、米国がそれを狙っている、とある。

DUBAI:Shopping and jobs.
 買物と仕事。
 同じ中東地域でも、サウジアラビアとUAEでは随分とかんきょうが異なる。
 UAEでは、現地王族は働かず、労働者層は専らインド人などだ。
 そのあたりの環境からこの表現になったのだろう。

AFRICA:Poorer than us.
 我々よりも貧しい。
 インドにしては随分と自虐的な表現だ。
 物質的な貧しさについては、客観的に自認しているということか?

SOUTH AFRICA:Gandhi was here. Plus cricket.
 マハトマ・ガンディーが滞在した場所、あとクリケット。
 インド国内でガンディー人気が実はイマイチというのは以前書いたとおり(詳細コチラ)。
 南アのクリケットの世界ランキングは第4位。

SWITZERLAND:Shah Rukh Khan dances here.
 ボリウッド俳優Shah Rukh Khanが踊る場所。
 インド映画の海外ロケ地ということなのだろう。
 元々インド映画のロケ地は、北部のジャンムー・カシミール州と決まっていた(旅行記はコチラ)。
 だが、パキスタンとの領土紛争に伴う治安悪化、映画業界の国際化に伴って海外ロケが敢行されるようになった。

BRAZIL:Once every 4 years we support their football team.
 サッカーのイメージしか無いようで、4年に1度サッカーを応援してるよ、とある。
 インドも実はサッカーは盛んで、クリケットやグランドホッケーに次いで挙がる競技種目だ。
 今でこそ見る影も無いが、かつてはアジア強豪国の一角を成し、1950年にはブラジル開催のワールドカップに呼ばれている。
 しかし、裸足での試合参加をFIFAが禁じた為、なんと大会参加を辞退している。
 結局、以降も本戦参加は無し・・・クツ履いて出ておけば良かったのに。

AMERICA:They export jobs.
 仕事をくれる存在。
 バンガロールハイデラバードなどで栄えるTI産業の多くは、米国発のビジネスのアウトソースだ。

CANADA:An extension of Punjab.
 パンジャブ州の延長。
 パンジャブ州に多いシーク教徒との繋がりを言っているのかな。
 2000~2002年には、カナダのブリティッシュ コロンビア州の州首相にUjjal Dosanjhが就任、インド系移民初のカナダ州首相として話題になった。

BRITAN:They took our wealth. But, crappy at cricket!
 我々の富を奪った、でもクリケットは弱い。
 個人的に感じるのは、ここで書いている程、インド人は英国のことを憎んでいないということ。
 寧ろ、建築物・線路などのハード、法体系・英語能力などのソフトを伝授してくれたとプラスに捉える人までいる。
 なんたるプラス思考、恐るべしインド人。
# by bharat | 2011-01-18 10:30 | ふと思うこと
英国東インド会社 135年ぶりの復活!
ふと思い出したので記事にしようと思うのだが、ちょっと前に「東インド会社」が公式に復活した、とのニュース記事を見つけた。

e0074199_0022100.jpgなんでも、ムンバイ生まれのインド人実業家Sanjiv Mehtaが、「東インド会社」のブランドを正式に承継(買収)し、2010年8月にロンドンのConduit Streetに、ストアをオープンさせた。
業態は、高級食品店。
2011年は、インドでの店舗展開もあるようだ。

未だに「東インド会社」の称号が生きていたのも驚きだが、そのブランドを買取ってビジネスをするインド人の商魂の逞しさを感じた。

そもそも東インド会社ってどの様な存在だったか・・・。
今更だが、ちょっと調べなおしてみた。

<発祥>
 もともと「東インド」は、現在のインドのみを指す名称ではなく、インド~東南アジア一帯を指していた。
 欧州列強が、大航海時代から植民地支配に動き出した17世紀、イギリス、フランス、オランダ、デンマーク、スコットランド、スペイン、オーストリア、スウェーデンがこぞって、この「東インド」の間接もしくは直接支配を狙って、東インド会社が設立された。

<英国東インド会社の台頭>
 今回復活したのは、上述のうち英国の東インド会社だ。
 17世紀初頭、インドの直接支配の積極的っだのは、英国のほか、オランダ・フランス・ポルトガルなどだった。
 もともと英国はじめとする各国は、本国からインドに送金を行い、そこで廉価でインドの綿花・紅茶を買付けて本国に輸出し、大きな利益をあげるというビジネスモデルを実践していた。
 1530年に既にコルカタを支配していたのはポルトガルだったが、1690年にその支配権を奪取すると、1698年にコルカタは英国インドの首都になった。
 商業面から東インド会社がインドを支配し、それが英国のインドに対する行政・法律の支配の度合いを深めることとなった。
 英国がインドから地税を徴収出来ることとなったのは、コルカタにおいてであり、1765年だった。
 この支配の流れは、その後マイソールなどの主要都市にも伝播した。
 これによって、英国は東インド会社を通じ、インド内で地税を徴収してその金でインドの名産品である綿花や紅茶を本国に送ることが出来る様になり、インドにおける圧倒的優位性を発揮するに至った。

<英国東インド会社の終焉>
 風向きが変わったのは、18世紀後半から。
 この頃、英国本土では産業革命が進み、資産家によるインド進出が発生、東インド会社によるインド商圏の経済的独占が困難になりつつあった。
 加えて、英国がインドへの軍事支配を強化するに至り、東インド会社が軍事費膨張による財政悪化に陥ってしまった。
 その後、英国のインド支配が弱まるにつれて、東インド会社の存在意義も無くなり、19世紀後半にその姿を消した。



 今回、135年ぶりに復活した東インド会社、取扱いは高級食品。
 店舗HPを見ると、チョコレート、ビスケット、ジャムなんかを販売しているようだ。
 味は兎も角として、会社のロゴの入った商品、一度買ってみたいものだ。
# by bharat | 2010-12-31 10:30 | ふと思うこと
ジュリア・ロバーツがヒンドゥー教に改宗!?
 8月8日付の各種ニュースで、ハリウッド女優のジュリア・ロバーツが、ヒンドゥー教に改宗した旨が報じられている。

 なんでも、新作映画『食べて、祈って、恋をして』の撮影中に影響を受けてのことらしい。
 が、如何にもマユツバだ。

 広義には改宗は出来るらしいが、それでも改宗後は原則最下層のスードラから現世を再スタートすることとなる・・・ハリウッド女優がそんな現実を許容したとは考えにくい。

 また狭義(厳密)には、そもそもヒンドゥー教徒は生まれながらにヒンドゥー教徒であり、途中で他の宗教から乗り換えられるものではない。
 僕が、オリッサ州のプリーのジャガンナート寺院を訪れた際にも、ヨーロッパ人でヒンドゥー教徒を名乗る集団に会ったが、寺院には入れて貰えず、外から寺院を眺めていた。

 余談だが、この「ヒンドゥー教徒でなければヒンドゥー寺院には入場出来ない」は、敬虔な寺院では未だに残っている不文律だ。
 イタリア人でカトリックだったソニア・ガンディーは、上述のジャガンナート寺院へ入ることは許されず、今でも寺院の入口に小さなレプリカが置いてあり、ソニアはそのレプリカを参拝することしか出来ないと言われている。

 たぶん、ジュリア・ロバーツが言っている「改宗」とは恐らく、生活様式をヒンドゥー教に倣うということなのだろう。

 しかし。。。
 欧米のセレブ層で、「スピリチュアル・ヒンズー」なる言葉が持て囃されているそうだが、一方で前近代的だという側面はきちんと理解されているのだろうか。
 生まれながらにヒンドゥー教徒で低いカーストに配されている人々は、毎年仏教やキリスト教に改宗をしている・・・その理由は、不条理なカースト差別を免れたいという切な願いからだ。
(ヒンドゥーについての関連記事はコチラを参照)


 この両極端なムーブメント、貴方ならどう考えるだろうか。。。
# by bharat | 2010-08-11 10:00 | ふと思うこと