インド人化完了☆  <インド滞在の総括レポート2-④>
<南インド>
(18) アーンドラ・プラデシュ州---(訪問箇所:2)
e0074199_12595535.jpg 面積27.5万k㎡、人口7,700万人。
 インドの南東部に位置するこの州は、多様な顔を持つ。
 産業別人口比率が27%(第1次)、15%(第2次)、58%(第3次)となっており、農業が盛んな一方で、州都のハイデラバード近郊にはシリコンバレーが形成され、急速な経済発展を実現している。
 また、内陸には山岳・高原地帯を持ちながら、長い海岸線を活用しての漁業も行われており、漁獲高はインド全州で第2位だ。主要港のバイザック(ヴィシャカパトナム)は、インドの主要港の1つで、貿易港・軍港として栄えている。
 民族的には、州の名前の通りアンドラ族という民族が大半を占めており、州民の大半はヒンドゥー教徒だが、州都のハイデラバードはこの限りではなくイスラム教徒の比率がとても高い。
 エイズ感染者比率がインドで1番高いという不名誉な数字も持っている。
 (旅行記)ハイデラバードバイザック


(19) カルナタカ州---(訪問箇所:7)
e0074199_1313165.jpg 面積19万k㎡、人口5,300万人。
 アーンドラ・プラデシュ州の西側に位置する。
 州都バンガロールのシリコンバレーはあまりにも有名で、第3次産業人口は62%に上る。
 同地には海外企業も数多く進出しており、日系ではトヨタ自動車が進出している。
 あまり知られていないが歴史的にも興味深い地域で、イギリス支配に叛旗を翻した藩王が活躍したマイソールや、中世の交易都市遺跡ハンピ、巨大な全裸の石像が立つジャイナ教の聖地サラバナベルゴラなど、観光スポットが実に多い。
 が、残念ながら内陸に行くほど道路インフラが脆弱で、短期間で効率良く旅するには難しい。

 (旅行記)バンガロールマイソールソームナートプルスリランガパトナムサラバナベルゴラハンピバーダーミ


(20) タミルナドゥ州---(訪問箇所:9)
e0074199_1353133.jpg 面積13万k㎡、人口6,300万人。
 州都はチェンナイで、商業都市・貿易都市として栄えている。
 自動車産業が盛んで、HM(ヒンダスタン・モーターズ)、フォード、現代、マヒンドラルノー、アショクレイランド(トラック/バス)が進出しており、しばしば「インドのデトロイト」と呼ばれている。
 最近は、ホテル・外食産業の伸びが著しい。
 一方で、保守的・排他的な側面もある。
 タミル民族は自分の文化・言語に大変な愛着を持っており、インド独立時に公用語をヒンディー語に統一しようと試みた際、タミル語圏からの猛反発で公用語を複数設けることにしたというエピソードがある。また、インド映画の中でもタミル映画は一線を画しており、デリーやムンバイを意識した都市派の映画が増えているトレンドの中、タミルでは未だに昔ながらの映画がタミル語で製作され続けている。我々日本人がもっともよく知るインド映画の1つ「踊るマハラジャ」もタミル映画である。
 飲酒・喫煙に対しても保守的な雰囲気が残っており、和食・洋食レストランへのアルコール許可手続が遅々として進まないという話を良く聞く。
 (旅行記)コモリン岬(カニヤクマリ)ラーメシュワラムマドゥライトリチータンジャブールチダムバラムマハーバリプラムカーンチープラムチェンナイ


(21) ケーララ州---(訪問箇所:6)
e0074199_1372523.jpg 面積3.8万k㎡、人口3,200万人。
 インド西側南端の州。
 日系進出企業が殆ど無いので、日本人には知名度が低いが、インド随一の「豊かさ」を誇る州である。識字率はインドでは驚異の90%超え。この数字が意味するところは女性にも教育の場が与えられているということだ。州予算の多くを教育費に割いており、知識層が率先して州の教育水準向上を推進している。
 乳児死亡率もインドで1番低く、医療レベルの高さが伺える。
 沿岸部の漁業、内陸部の農業(米、天然ゴムなど)は勿論のこと、水郷遅滞をハウスボートでのんびり下るバックウォーター観光が流行っており、観光収入は州の財源として大いに役立っている。インド人富裕層や欧州人が数多くこの観光旅行を目指してこの州にやってくる。
 (旅行記)コチ(コーチン)トリスールグルヴァユールアレッピートリヴァンドラム





   レポート2-⑤に続く。
# by bharat | 2008-01-05 10:30 | ふと思うこと
インド人化完了☆  <インド滞在の総括レポート2-③>
<中央インド>
(12) マディヤ・プラデーシュ州---(訪問箇所:10)
e0074199_1105184.jpg 面積31万k㎡、人口6,000万人。
 後述のチャッティスガル州が2000年に分離した。
 インドの中心に位置し、鉱物資源に比較的恵まれているので、工業が発達している。インドールには、早くからブリジストンが進出、タイヤ生産工場を持っているし、ボーパールにも化学メーカーが多数進出している。
 その一方で、グワリオール、マーンドゥなどの中世の城塞遺跡、官能的な彫刻のあるカジュラホ、仏跡サーンチーなど、歴史的観光スポットも充実している。
 (旅行記)カジュラホグワリオールジャンシーオルチャボーパールライセンサーンチーウッジャインインドールマーンドゥ


(13) チャッティスガル州
 2000年、マディヤ・プラデーシュ州から分離して成立。
 近代化が遅れ、慢性的な水不足に悩まされ、ナクサライト(地域解放戦線)の活動など、州の発展を阻む要因も多いが、発電所が多く配置され、電力事業が州を支えている。
 また、アルミの一大産地としても今後の発展が見込まれる。
 地理的に山間部族が多く、州の人口の4割以上が指定カースト者である。


(14) ジャールカンド州
 面積8万k㎡、人口2,700万人。
 2000年に、ビハール州から独立して成立した州。
 インド全体の4割の鉱物資源を産出する特性を持ち、南東にあるジャムシェドプールはタタの本拠地である。
 産業別比率は、第1次:24%、第2次:35%、第3次:41%。


<東インド>
(15) ビハール州---(訪問箇所:4)
e0074199_1121862.jpg 面積9.4万k㎡、人口8,300万人。
 かつて仏教隆盛の中心となり歴史的にはインドで最も文化的だった州は、今や治安が悪く貧しい州の代名詞になっている。
 識字率は50%を切り、指定カースト者の割合は48%と高い。
 工業は殆ど根付いておらず、第2次産業比率は僅か3%で、完全に農業に依存している。が、最近はこれが思わぬ追い風になりつつあり、バイオエタノール燃料への活用が出来ないか、中央政府の支援による本格検討が始まっている。
 (旅行記)ナーランダーラージギルブッダガヤー(ボードガヤー)ガヤー


(16) オリッサ州---(訪問箇所:7)
e0074199_1133363.jpg 面積15.5万k㎡、人口3,600万人。
 鉱業が盛んで、ニッケルやクロムの採掘量がインドでNo.1である。
 海岸線が長く漁業も盛んで、内陸部では農業も栄えている。
 これだけ列挙すると大成功している州のように聞こえるが、州内GDPなどは決して右肩上がりということにはなっていない。農業も漁業も天候に左右され易く不安定で、旱魃やサイクロンの被害等に悩まされている。
 観光場所は多く、ヒンドゥー寺院が数百もあるブバネシュワル、自然信仰の跡を残すプリーやコナーラクなど見所は多い。
 (旅行記)ブバネシュワルダウリコナーラクピプリプリーウダヤギリ・カンダギリ石窟ラトナギリ、ウダヤギリ、ラリトギリ石窟


(17) 西ベンガル州---(訪問箇所:5)
e0074199_1144837.jpg 面積8.8万k㎡、人口8,000万人。
 東をバングラデシュと接するということで、イスラム教徒の比率が多い(25%)。
 州都はコルカタで人口は1,300万人。インドの東の玄関口となっているが、その発展スピードはムンバイやデリーより遅れを取っているイメージを受ける。
 昔から共産党が長期政権を握るこの州は、労働問題が起きるということで外資系企業から敬遠されてきたが、それが産業の近代化を遅らせてきた一因ともなっているようだ。但し、現在は三菱化学はじめ多くの外資企業が進出を始めており、州政府も誘致に積極的だ。
 また、南北に長いこの州は、北部の丘陵地域も含んでおり、世界的に有名な紅茶を産するダージリンも西ベンガル州にある。
 (旅行記)コルカタシリグリダージリングームカリンポン




  レポート2-④に続く。
# by bharat | 2008-01-04 10:30 | ふと思うこと
インド人化完了☆  <インド滞在の総括レポート2-②>
<西インド>
(8) ラージャスターン州---(訪問箇所:10)
e0074199_1824388.jpg 面積34万k㎡、人口5650万人。
 西をパキスタンに接する。多くの地域は砂漠・土漠となっており水不足が慢性化している。タール砂漠やサム砂丘があるのもこの州だ。ラージプート民族というヒンドゥー戦闘民族が小国の王を名乗り、覇権を争った地であり、州内に様々な特徴的な建築物などが残っている。
 大理石、砂岩石などの石切が盛んで、これに関連してセメント事業も活発。
 砂漠の町ツアーなどの観光業も盛んで、デリーに程近いジャイプールは、一大観光名所だ。
 (旅行記)ジャイプールジャイサルメールジョードプルランタンボールチットールガルウダイプールケオラデオ・ガナニムラナタタルプールアルワール


(9) グジャラート州---(訪問箇所:7)
e0074199_18275293.jpg 面積20万k㎡、人口5000万人。
 インドの西端に位置し、近年は強力な州首相の手腕のもとで港湾の近代化、外資メーカー企業の誘致が進んでいる。
 自動車関連産業、エンジニアリング産業は内陸部で活発化し、化学産業は沿岸部に大コンビナートを形成し始めている。州民の気質が温和で、労働争議が少ないのも、外資企業進出の御後押しになっているようだ。
 一方、グジャラートの出身地ということで、保守的な要素も併せ持っており、インド全土では唯一酒の販売・摂取が禁止されている地域である。グローバル化に伴い、外国人のパスポート掲示を条件に隠れたところでの飲酒を認めるという弾力措置は採られているが、酒飲みの人には辛い州である。
 (旅行記)アーメダバードカンドラヴァドーダラ(バローダ)チャンパーネルバーヴナガルパリタナロータール


(10) マハラシュトラ州---(訪問箇所:9)
e0074199_1849581.jpg 面積30万k㎡、人口1億人。
 インド随一の商業都市であるムンバイを州都とする。
 産業別分布は、第3次:67%、第2次:20%、第1次:13%となっており、約9割が農業以外に従事しているということになる。
 インドの株式市場Sensexがムンバイにあり、金融の中心地でもある。少し内陸に行ったプネーは産学IT都市として発展している。
 史跡にも恵まれており、観光場所としても栄えている。
 (旅行記)アウランガバードアジャンタ石窟群エローラ石窟群ムンバイエレファンタナグプールラームテークロナウラと周辺石窟群プネー

(11) ゴア州
 面積3,700k㎡、人口135万人、1日あればぐるっと観光出来る小さな州である。
 西側の海岸地帯ということで、中東や欧州からの客を見込んだビーチリゾートホテルがある。
 また、中小規模の造船所が立ち並ぶ面も併せ持っている。
 キリスト教徒の人口比が27%というのも特徴的。





 レポート2-③に続く。
# by bharat | 2008-01-03 10:30 | ふと思うこと