ホーリー前のテロ
 日本ではあまり大きく報じられていないかも知れないが、3月7日、ヴァラナシで同時テロが発生した。
 8日新聞報道の時点では、16名が死亡、数十人が怪我をする大惨事である。

防ぎようが無い!?

 今回も、時期としては昨年10月のデリー同時テロと似ている。
 デリーのそれは、ディワリという大きな祭りの直前にあたり、大きな不安を掻き立てたが、今回も3月15日のホーリー祭を前にしての犯行である。
 加えて、ヒンドゥーの聖地ヴァラナシで起きたこと、2箇所の爆発地の1つがヒンドゥー寺院であること(もう一方は鉄道駅)などから、当地ではかなりの衝撃として報道された。

 テロ発生日夜、ヴァラナシの多くの寺院では、没者に祈りが捧げられたという。

 NHKの海外安全情報などでは、きっと「滞在者に注意を呼びかける」のであろうが、当地に滞在している身としては、ハッキリ言って対応のしようが無い。自宅に引きこもっていては仕方が無いし、日々の買物にだって出かけざるを得ない。強いて言えば、15日のホーリー祭は、大人しくしているという位か・・・。
 

傾向と対策
 2001年から、この種のテロが1年に数回の頻度で発生しているが、同じ場所で発生したことは殆ど無い。

2001年12月13日
 デリー:首相官邸襲撃される、12名死亡(うち警官6名、テロリスト5名)
2002年1月22日
 コルカタ:アメリカンセンター、4名死亡
2002年3月30日
 ジャンムー:ラグナート寺院、7名死亡
2002年9月24日
 グジャラート:アクシャルダーム寺院襲撃、35名死亡
2003年8月23日
 ムンバイ:2箇所同時爆破、52名死亡
2005年10月29日
 デリー:3箇所同時爆破、67名死亡
2005年12月28日
 バンガロール:学会を襲撃、1名死亡


 こうしてみると、やはり大都市では大きな市場が、地方では由緒深いヒンドゥー寺院が襲撃されているように思える。
 注意して行動するようにしなければ。
by bharat | 2006-03-10 14:46 | ふと思うこと