第67回旅行② 世界遺産の古都ハンピ
広範囲にわたり、ヴィジャヤナガル王国の遺跡が残っている古都ハンピ。
観光も長期戦覚悟で。 ここから後半戦。 前半の様子はこちら。 王宮地区 遺跡群の中央に位置し、保存状態の良い建物が並ぶ。 プラサンナ・ヴィルパークシャ(Prasanna Virupaksha)寺院 別名、地下シヴァ(Underground Shiva)寺院。 文字通り、地表を10mくらい掘り下げた底部に寺院が配されている。 14世紀頃に建立されたもので、本堂は未完の状態。 その証拠に、壁や柱の殆どは、彫刻が施されていない。 何故、完成を見ずに終わったのか・・・。 本堂脇には、丁寧な彫刻の入った小さな建物がある。 これは、本堂の数世紀前に建てられ、礼拝あるいは婚礼に使用されていたとされている。 建物内部の中央奥部には、高砂席のような台がある。 ロータス・マハル(Lotus Mahal) 城壁に囲まれたゼナーナ区画(Zenana Enclosure)の中に位置する。 この中に入るには、別の入場券が必要。 蓮の宮殿と呼ばれるこの建物は16世紀建立。 多少の手直しをしたのだろうが、保存状態は良い。 土台部分はヒンドゥー建築、建屋はイスラム建築になっており、屋根の形状や天井のデザインから「蓮」の名が付いたと思われる。 象舎(Elephant's Stable) 15世紀建立。 当時の貴重視されていた象を管理していた建物は、内部こそ装飾が無いものの、屋根は立派なイスラム建築。 象舎の脇には恐らく後付けと思われる建物があり、中にはガネーシャ像が。 ハジャラ・ラーマ(Hajara Rama)寺院 ラーマチャンドラ(Ramachandra)寺院とも呼ばれる。 王宮地区の中央に位置する、巨大な寺院。 1513年、クリシュナデーヴァラーヤ王が建てたとされ、礼拝堂として使われた。 本堂内部の彫刻が細かく綺麗なのは勿論なのだが、彫り方が少し変わっている。 対象物の周囲を彫り下げることによって、対象が浮き上がって見える。 外壁の彫刻も同様の手法。ヒンドゥー神の彫刻が並ぶ。 彫刻の中には、ヒンドゥー神ヴィシュヌの第9化身としてちゃっかりブッダも。 こちらは、ゾウ・馬に加え、音楽隊が段々に彫られていて、楽しげな雰囲気。 尚、この日、たまたま映画の撮影をしていた。 バックダンサーたちが撮影の合間に休んでいた。 マハナヴァミ・ディッバ(Mahanavami Dibba)とその周辺施設 王宮地区の北東に位置する。 高さ約8m、高砂の面積は35㎡。 王が、格闘技や舞踏を観覧するのに使用されたと言われる。 16世紀に建てられた。 なるほど、ここからならあたりを一望出来る。 保存状態があまり良くない周辺の地べたには、こんなものも。 ターリー(インド大皿料理)を振舞ったのだとか。 プシュカラニ(Pushkarani) 上の写真奥に見える水路を伝って、最後はこの溜池に。 しっかりした水道設備があったわけだ。 この階段井戸と呼ばれる独特の形状は、インド中で散見され、なかでもアーメダバード(Ahmedabad)にあるものが秀逸だ。 これらの遺跡の脇に、こんなものが。 観音開きの巨大な石製扉だ。 良く出来ている。 女王のフロ(Queen's Bath) 文字通り、時の女王が使用していたフロ。 フロと言っても、プールのようになっており、プールの周囲には回廊があり、プールにせり出した小部屋には、女王を退屈させない様に、召使いが唄や音楽を流し続けたという。 水源は、上に記した水路からひいてきた水。 ヴィッタラ(Vittala)寺院 ハンピの北端に位置するトゥンガバドラー(Thungabadra)川の近くに、地域最大のハイライトが存在する。 クリシュナデーヴァラーヤ王が1513年に建てた。 未完だったいうが、その丁寧・精緻な彫刻は見応えがある。 面白いのが、これ。 一見、装飾の凝った石柱なのだが・・・ 裏ケンで叩くと、キンキンカンカンと綺麗な音が出る。 しかも、全部音程・音色が異なり、そこらじゅうの石柱を叩くだけで、大層な音楽を奏でたような感じになる。 是非御試しあれ☆ (但し、現地ガイドを雇って、彼に警備員を説得して貰おう。単独で叩こうとすると、警備員に止められる。) これも、他に無い一品。 至るところに彫刻が施され、ガルーダ神がメインになっている。 今は動かないが、当時は祭りのたびにゴロゴロ走り回っていたらしい(勿論、人力でね)。 近くのアイスクリームの屋台にも、山車のイラストが。 キングス・バランス(King's Balance) 見た感じ、ただの門に見えるが、左にあらず。 門の上からヒモを吊るし、棒を渡し、天秤を作る。 で、一方に王様が、他方に金銀財宝を吊るしてバランスを取ったんだと。 ピッタリになったところで、民衆がワァ~っと騒いで盛上げる。 金銀財宝は、民衆にバラまかれたという。 オマケ トゥンガバドラー(Thungabadra)川沿いの寺院(名前不明)の脇の風景。 御参りではなく、水遊びしてた。 オススメ度(100%個人主観) ★★★★☆ ・・・ 見どころたくさん、一度行くべし 観光所要時間 3時間~4時間 ・・・現地ガイドを雇って効率良く周ってもかなり時間要する
by bharat
| 2006-06-11 10:30
| インドぶらり旅
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2年間のインド生活で、どこまでインド人に近づけるか!?
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